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幻滅 一外国人社会学者の戦後日本観

ロナルド・p・ドーア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865780000
ISBN 10 : 4865780009
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

依然としてどこよりも暮らしやすい国、しかし近隣諸国と軋轢を増す現在の政治、政策には違和感しか感じない国、日本。戦後まもなく来日、70年間の日本の変化をくまなく見てきた社会学者ドーア氏が、「親日家」から「嫌日家」へ!?

目次 : 第1部 親日家が歓迎される時代―一九五〇年代/ 第2部 占領「終焉」から安保闘争まで―1952‐60/ 第3部 安保からオイル・ショックまで―1960‐73/ 第4部 オイル・ショックからプラザ合意まで―1973‐85/ 第5部 プラザ合意から橋本内閣の誕生まで―1985‐97/ 第6部 新自由主義の浸透からアベノミクスまで―1997‐2013

【著者紹介】
ロナルド・ドーア : 1925年、イギリスのボーンマス生。ロンドン大学名誉教授。社会学者。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。戦時中に日本語を学び、1950年、江戸期の教育の研究のため東京大学に留学。その後、ロンドン大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、サセックス大学開発問題研究所、ハーバード大学、MITなどで教鞭を取りつつ、主として日本の社会経済構造の研究、および日本の経済発展史から見た途上国の開発問題を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きいち

    複雑な読後感。◇戦後70年間、深く広く日本社会を見続けてきた著者にしか書けない一冊。大来佐武郎や丸山真男、そして志高い官僚たちとの交友などディティールも興味深いが、70年が一息に記されることで、自分たちの今を高いところから見られる鳥の視点が得られることが獲物だ。◇それにしても、自らの人生と重ねあわせた著書のタイトルが「幻滅」。それだけ著者は、戦後の日本が実現した平等や平和といった価値が日本から世界へと広がることを期待していたのか。それが今や防戦一方…。◇でも文章は諦めてない。その諦めの悪さを受け継ぎたい。

  • 1.3manen

    字体大きく読みよい。鶴見和子、俊輔姉弟:姉との違いは、FBIの尋問で彼はアナーキストと言い張り、牢屋へ(45頁)。牢屋で 卒論を書き上げたというのが凄かった。学者と公共的知識人の違い:後者は、世の中を少し良くしたいという目的を持って、読者 に伝え、諭す(78頁)。開発問題:LSEでは、授業は社会制度概論、日本の社会構造および文化の講座(122頁)。LSE、いいなぁ。 第9章 民愚官賢、民弱官強の最後の時代(173頁〜)。他、アベノミクスでは、日本は、論争の趣味がない、知的砂漠(226頁)。

  • 白玉あずき

    リベラルな人権家にとって続く「負け戦」の記録。年寄りの繰り言でない所がさすが一流の社会学者、大変勉強になってすばらしい。「官僚バッシング」について「平凡な政治家の、優秀な官僚への嫉妬の念が、その重要な要因だ。」等、なかなか面白い表現のオンパレードで、次々と自虐的笑いをさそってくれる。総務省の角の石碑の話などは、さすがの観察眼。何のことかは、是非手に取って実際にお読みください。「おもしろうて やがて悲しき 〇〇〇〇」 〇の中に何を入れようかな・・・・

  • おおにし

    戦後70年の日本に幻滅したドーアさんだが、それは新自由主義化、右傾化した日本の政治状況に幻滅しただけではなく、政治経済について、保守派革新派を問わずドーアさんと友好的で現実的な議論をしてくれた友人たちがどんどん亡くなり、コンセンサス重視で真摯な議論を避ける日本人ばかりになってしまったこともあるようだ。アベノミクス批判の論文を書いても賛成とも反対とも1本も反応が来なかったそうだ。「日本は論争の趣味のない、知的砂漠になってきた」というドーアさんの批判を重く受け止めたい。

  • Toska

    タイトルも内容も手厳しいが、日本だけが堕ちたという論調ではなく、新自由主義に呑まれつつある世界全体に向けられた「幻滅」。安倍政権がいくら反動でも、共和党が極右化したアメリカ、EU脱退に揺れるイギリス、そもそも支離滅裂なイタリアよりはまだましとまで言っている(57頁)。それだけに著者の憂悶も大きいのだろう。レーガンとサッチャー、中曽根の同時代性は、より深く考えるべき問題なのかもしれない。

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