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伝道の書に捧げる薔薇

ロジャー・ゼラズニイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150102159
ISBN 10 : 4150102155
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 催涙雨

    うしろのほうに収録されている短めの短編は他の短編に比べて中身が薄い傾向にはあるものの、一冊を通してどれも設定の魅力と文章の流麗さをそなえていて読んでいて楽しかった。原文の特質が正しく伝わっているのかはわからないが、ゼラズニイの作品はハードボイルド風の特徴的な文体が印象に残りやすい。感傷を帯びた内容の短編が多い本作には詩的で美しい表現も散見し、文章との相乗も感じられる。「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」や「十二月の鍵」「伝道の書に捧げる薔薇」「このあらしの瞬間」が特によかった。短いものでは最後に収録

  • ワッピー

    読み友さんにご紹介いただいた「これぞゼラズニイ!」アンソロジー。15編の精華と併せてアメリカSF界でのゼラズニイの評価を浅倉久志氏の解説で認識できたことも収穫。続けて読むと、Boy meets Girl型・永い時間の生・最愛者の喪失というパターンは見えてくるものの、自然の猛威と向き合うダイナミックな「死すべき山」「このあらしの瞬間」、ややコミカルな神話劇「怪物と処女」「愛は虚数」、逆転もの「聖なる狂気」「コリーダ」と幅広いテーマを楽しめました。ワッピー的にはシュールな笑いの「重要美術品」が印象的でした。⇒

  • 波璃子

    タイトルがかっこいいので思わず手に取る。中身も劣らずかっこ良かった。巨大魚竜や天使、神話をモチーフに使った夢を見ているような作品が多かった。表題作をはじめ「十二月の鍵」「この死すべき山」「愛は虚数」が好き。こういう渋くてかっこいいSFは60年代のアメリカならではだと思う。映像にするならモノクロやセピア色が似合う。

  • H2A

    ゼラズニイ初期の作品集。表題作の『伝道の書に捧げる薔薇』、『十二月の鍵』、というより長めの中編はどれも良い。ひと昔前のような火星や金星をあえて舞台に選んでいるが、文体に勢いがあり相応に作り込まれていて、その小説世界には独特の魅力がある。短編も『超緩慢な国王たち』はユニーク。隙のない完成度、というよりちょっと崩した感じが逆に格好良く小気味よい。傑作作品集。

  • 不見木 叫

    ロジャー・ゼラズニイ初読了。タイトルがどれも格好良い。「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」、「この死すべき山」、「愛は虚数」が私的ベストです。

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