現代の英雄 光文社古典新訳文庫

レールモントフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334754334
ISBN 10 : 4334754333
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;16

内容詳細

「私」はカフカス旅行の道中に知り合った壮年の二等大尉マクシム・マクシームイチから、彼のかつての若い部下ペチョーリンの話を聞く。身勝手だがどこか憎めないペチョーリンの人柄に興味を覚えた私は、彼の手記を手に入れるが…決闘で夭折した、ロシアのカリスマ的作家の代表作。

【著者紹介】
ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ : 1814‐1841。モスクワ生まれ。モスクワ大学を中退してペテルブルクの士官学校に入学。軍務のかたわら、詩や戯曲を発表する。1837年にプーシキンが決闘で落命すると、その死を擁護して体制を批判するような詩「詩人の死」を執筆。一躍時の人となるが、それがきっかけで逮捕され、カフカスの前線部隊に転属される。1840年連作長篇小説『現代の英雄』が成功を収めるが、翌年には友との間で決闘となり命を落とす。享年26

高橋知之 : 1985年千葉県生まれ。文学研究者・翻訳家。専門はロシア文学、比較文学。東京大学文学部助教を経て、千葉大学文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    いやあ、英雄なの?っていうか。序文にも書いてあるけど。作家の生き方が激烈すぎる。

  • ケイトKATE さん

    『現代の英雄』というタイトルから、冒険活劇小説かと思いきや、主人公グリゴーリイ・ペチョーリンが憂さ晴らしに、美しい女性を口説いたり、恋敵の同僚と決闘する話で、ペチョーリンは英雄とは程遠いものである。『現代の英雄』が発表された当時のロシアは、皇帝ニコライ1世の時代で、民主主義思想が徹底的に弾圧されていた。著者ミハイル・レールモントフは、時代の閉塞感を映し出そうとして書いたのであろうか。プーチンのロシアも閉塞感が漂っているので、レールモントフのような作家が登場する可能性があるかもしれない。

  • あっきー さん

    ⭐2 桑原世界近代小説五十選23冊目、名作五十選と言う程の話とは思えなかったが解説を読むと奥は深いみたいだ、面白さを理解するには何度か読む必要がありそうだが共鳴もしなかったからそこまではしないな

  • Pustota さん

    光文社古典新訳文庫は当たりはずれがある印象だが、これは当たりではないかと。ペチョーリンの独白が、掴みどころがないのにそれでいて胸に迫ってくる。解説も謎解きのヒントを程よく与えてくれる感じで良く、もう一度読み返したくなる。悪魔的な力と魅力を持つ勝利者であり、環境と他者に歪められた自分を意識しながらも、どこか真実なもの、大切なものを求めてもがいているかのようなペチョーリンの姿は、なんとなく生きづらさと退屈を抱えていきている現代の我々にとっても、ある種の悲劇的な英雄のように見えるのかもしれない。

  • まこ さん

    話の時系列が違っているからマクシームイチがペチョリーンに一目置いている様子に違和感が残る。そこからペチョリーン自身の手記から彼自身の本来の姿が描かれると違和感が減っていく。ペチョリーンは人を小馬鹿にして思うよう操っているから、他人の悪意を買いやすい、本人があえてそうしている。マクシームイチは、ペチョリーンの良い面しか見ていなかったけど、悪い面を見てペチョリーンの思うように彼を見る。事実を唯一知っているのは語り手だけ。

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