レベッカ・l・スパング

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レストランの誕生 パリと現代グルメ文化 ちくま学芸文庫

レベッカ・l・スパング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480510761
ISBN 10 : 4480510761
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
592p;15

内容詳細

フランス革命期に突如パリの街に出現した「レストラン」。はじめそれは体力を回復させる一杯のブイヨンを意味し、後に今日同様、美食を愉しむ場を示す言葉となった。瞬く間に人気のスポットとなったが、フランスには食堂や宿屋など、外食のできる店が以前から存在していた。なぜレストランだけがもてはやされたのか?その発端はレストランの「発明者」シャントワゾーによる広告戦略にあった―。膨大な史料からレストラン誕生の瞬間を活写し、レストランが社会に受け入れられ、やがて社会を変える存在になるまでを詳細に描く。ヨーロッパ食文化史の一大傑作。

目次 : 序章 レストランを作るとは/ 第1章 万人の友/ 第2章 ルソー的感性の“新料理”/ 第3章 公共の空間における私的な食欲/ 第4章 道徳、平等、もてなし!/ 第5章 定価―大食とフランス革命/ 第6章 美食狂から美食学へ/ 第7章 パリをメニューに載せる/ 第8章 レストランに隠れる/ 終章 レストランと夢想

【著者紹介】
レベッカ・L・スパング : 1961年生まれ。インディアナ大学歴史学部教授。『レストランの誕生―パリと現代グルメ文化』で18世紀研究の最優秀書籍に贈られるゴットシャルク賞を受賞した

小林正巳 : 1958‐2019年。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得。元文京学院大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    フランス料理の歴史に関する本は山とあるが、19世紀以降の社交や祝宴の舞台となったパリのレストランについては「革命で王侯貴族ら主人を失った料理人が開いた」と信じられてきた。そんな通説を事実に基づいて排し、贅沢な美食を供する店という神話を創造した宣伝戦略が奏功した経緯を明らかにする。国民に快楽を許容したナポレオン以来の政策や豊饒さを追求するシェフたちの努力、さらに政治や文学や美術の後押しもあってレストランは食に貪欲なフランス人のプライドと化したのだ。料理とは国民性と合致してこそ成立する文化の根本だと痛感する。

  • うた さん

    フランス革命の前後。ヴォルテールやディドロ、バルザック達が活躍した18世紀後半から19世紀前半でのレストラン誕生の歴史というだけで面白い。レストランとはもともと滋養豊かなブイヨンを提供する店であり、そこからあれよあれよとパリ=美食の都となった過程を書き出す。文学、演劇、哲学、政治と幅広くかき集めて情報たっぷりで、ひとつひとつ読み応えがある物語になっており楽しませてくれる。

  • 茅野 さん

    「レストランとはなにか」という素朴な疑問を、多角的に丁寧に掘り下げる一冊。 論じられる対象が、何も食文化に限らない点が魅力的で、近代フランスに関心がある方には広く勧められる。勉強になりました。

  • Go Extreme さん

    レストランを作るとは:旧体制下での外食とは 万人の友:さすれば汝を回復せしめん ルソー的感性の新料理:新料理のレストラン レストランにおけるルソー 公共の空間における私的な食欲:公共空間、個々の味覚 圏と空間 道徳、平等、もてなし!:国民の大膳式 友愛と質素について 定価―大食とフランス革命:踏み倒しと清算 以前より食べる物に口うるさくなった 美食狂から美食学へ:味覚の法 パリをメニューに載せる:メニューの基礎知識 国民性と国民的料理 レストランに隠れる:公共のプライバシーの多様な使用法 レストランと夢想

  • ヨシツネ さん

    革命以前からあったが何故シンボルになったかといえば選ぶ自由があることが強調できるから

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