東大生はなぜコンサルを目指すのか 集英社新書

レジー (Book)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087213652
ISBN 10 : 408721365X
フォーマット
出版社
発行年月
2025年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
レジ― ,  
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

【仕事と成長に追い立てられる人たちへ】
東大生の就職人気ランキング上位をいつのまにか独占するようになった「コンサル」。この状況の背景にある時代の流れとは?
「転職でキャリアアップ」「ポータブルスキルを身につけろ」そんな勇ましい言葉の裏側に見えてきたのは、「仕事で成長」を課せられて不安を募らせるビジネスパーソンたちの姿だった。
時代の空気を鋭く切り取った『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』の著者が、我々が本当に向き合うべき成長とは何なのかを鮮やかに描き出す。

【目次】
・はじめに
就活ランキングを埋め尽くす「コンサル」/成長したがるビジネスパーソンの裏側 ほか
・第一章 成長に魅せられ、振り回される人たち
「成長教」で人生のバランスが崩れる/「会社に頼るな」という風潮を作るのは誰か/安定したい、だから成長したい ほか
・第二章 成長に囚われた時代のカラクリ
いま改めて読む『若者はなぜ3年で辞めるのか?』/働かせるためのキャリア教育/「やりたいこと」と「サバイブ」の悪魔合体 ほか
・第三章 「成長」と「コンサル」 東大生はなぜコンサルを目指すのか?
やりたいこと地獄のカウンターとして/「MECE」「結論か話せ」「3つあります」/コンサルをバカにして、コンサルから学ぼうとする ほか
・第四章 コンサルタントたちの本音
インタビュー1 Aさん(20代・新卒)「安定のために努力している」
インタビュー2 Bさん(20代・新卒)「モラトリアム期間で武器を身に着けるために」
インタビュー3 Cさん(30代・中途)「フレキシブルさが全然違う」
・第五章 「成長」文脈で読み解くポップカルチャー
タワマン文学とコンサル/令和ロマンの分析と圧倒的努力/JTCから羽ばたいた宮脇咲良 ほか
・第六章 成長をめぐる不都合な真実
働き方改革が引き起こす「ゆるい職場」問題/イチロー発言と生存者バイアス/勤勉さは「出し抜く」ための武器か ほか
・第七章 成長に囚われずに、成長と生きる
戦うべき相手は「怠惰のウソ」/成長を目指してキャリア迷子にならないために/ジョブ・クラフティングで自己満足を ほか
・おわりに
「昭和のパロディが令和のコメディ」の時代を生きる

【著者略歴】
レジ―
批評家・会社員。1981年生まれ。一般企業で経営戦略およびマーケティング関連のキャリアを積みながら、日本のポップカルチャーについての論考を各種媒体で発信。著書に新書大賞2023入賞作『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)のほか、『増補版 夏フェス革命 -音楽が変わる、社会が変わる-』(blueprint)、『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア、宇野維正との共著)。X(旧Twitter) : @regista13。

【著者紹介】
レジ― : 批評家・会社員。1981年生まれ。一般企業で経営戦略およびマーケティング関連のキャリアを積みながら、日本のポップカルチャーについての論考を各種媒体で発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    若者は「成長したい」のだと言う、それは「安定したい」からなんだと。「なぜ成長したいのか」「成長とは何か」は深掘りされない。成長も安定も、経済力やスキルと同じように「手段」に過ぎないらしい。そして、手っ取り早く成長させてくれるのがコンサルだと。私には全く理解できない一冊だった。処世訓のような言葉が次々に登場するが、多くが他人の書籍からの引用。自らリスクを負わず、高みに立って理想論を振りかざし、上から目線で踏ん反り返っているコンサルの人たちと数多く接してきたが、本書のスタンスも、正に、それと同じ臭いがする。

  • あすなろ@no book, no life. さん

    積読本より。以前書店で購入してあった本でなかなか興味惹かれる読み物だった。成長出来ますか?成長したい!という時代、即ち現代の若手ビジネスパーソンの描写が主かと。そこに人気あるコンサル会社が要は様々な要素からマッチしているとはなるほどな、と思った。現代ビジネスパーソン評として気楽に読める・知れる一冊。また、加えて今後として、氷河期世代から見たこれらの批評やラストのこれからの人気職種予想が書かれていて、その両方共に全く同じ事を最近感じていたので思わず笑ってしまったのである。

  • 榊原 香織 さん

    コンサル、てトレンディなのか

  • 読特 さん

    今をときめく業種の実態は金だけ高い人材派遣。クライアントに仕える下僕に過ぎない職業が、就職したいランキングの上位を埋め尽くす。なぜにそんなに人気があるのか?…終身雇用が崩れ、守ってくれない会社。将来不安を解消するキーワードは”成長”。「成長に囚われろ!」と叫んだのは実業家でもあるサッカー選手。世に蔓延する「成長教」。それさえ目指せば本当に先々安泰なのか?…コンサルの心得「MECE]「結論から先に」「3つあります」。数年経てばお笑いのネタになるかも。社会は常に変わっていく。変化することこそが”成長”である。

  • なっく さん

    東大生が官僚ではなくコンサルを目指すことに我が国の将来を憂えてしまったが、このタイトルは人の目を惹くためだけのものであり、書かれているのは「仕事とは?キャリアとは?」といった地道な内容であった。つらいけど会社に従いていけば自分も成長できた昭和と違って、いろいろ考えなくちゃいけない現代は大変な感じもするが、逆に自分をしっかり持って努力すれば、十分幸せに生きていけることが示唆されている。

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