レコードコレクターズ 2013年 1月号

【特集】 ニッポンのギタリスト名鑑

2012年5月号の特集＜20世紀のベスト・ギタリスト100＞の好評を受け、今回は我が国のロック／ポップスの世界に大きな影響を与えた112名の日本人ギタリストをジャンル横断で紹介します。黄金期の英米ロックを吸収し、それぞれが自身のスタイルを確立した後、所属するバンドでの活動だけでなく歌謡曲の伴奏などスタジオ・ミュージシャンとしても活躍する時代が訪れました。即興／ノイズ勢の存在も忘れられません。それらをたどれば、日本の音楽シーンでギタリストが担ってきた役割の大きさに改めて驚かされるでしょう。なお今回は、特集の重要なキーワードでもある“洋楽”との関連性を重視した上で、70年生まれ以前のミュージシャンを中心に人選いたしました。

■ 特別対談〜アンプを歪ませてとか、ひとつのいいセッティングにこだわるような人は面白い（鈴木茂 × 青山陽一）
■ 特別対談〜音楽よりも先にギターがある、“出したい音”を前提にしている人はやっぱり凄い（徳武弘文 × 中重雄）
■ ニッポンのギタリスト名鑑（大鷹俊一、岡村詩野、小川真一、金澤寿和、後藤幸浩、小山守、近藤正義、志田歩、杉原徹彦、ヒロ宗和、立川芳雄、中村よお、萩原健太、舩曳将仁、安田謙一、湯浅学）
■ 邦楽シーンに強力な影響を与えた海外の名ギタリストたち（金澤寿和）

【特集】 アトランティックR&B／ソウル

■ レーベル・ヒストリー後編──南部サウンドからニュー・ソウルへ（鈴木啓志）
■ ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000（出田圭、小出斉、佐野ひろし、林剛、平野孝則）

□ ビートルズのリマスターLP
アビー・ロード・スタジオでの試聴会に日本人で唯一出席した筆者の緊急ルポ（宮永正隆）
□ ビートルズ『マジカル・ミステリー・ツアー』
10月にリリースされたDVD／ブルーレイ版の詳細を細部にわたって再検証（森山直明）
iTunes限定アルバム『トゥモロー・ネバー・ノウズ』（森山直明）
□ ローリング・ストーンズ
ドキュメントという概念を超越した映画『クロスファイアー・ハリケーン』（大鷹俊一）
□ クラッシュ
時代を駆け抜けたパンクスの“栄光と崩壊”を証言も交えて描いた映像集（石田昌隆）
□ パティ・スミス
インタヴュー〜10年ぶりの来日公演を間近に控え新作『バンガ』に込めた日本への思いを語る（行川和彦）
□ B・B・キング
伝統と革新を同居させて前人未到の領域へ挑むブルーズマンの必聴盤12作（青山陽一）
□ スザンヌ・ヴェガ
セルフ・カヴァー・シリーズ “Close-Up” の完結編2作が日本限定仕様で登場（杉原徹彦）
□ パイド・パイパー・デイズ
かつて南青山にあった名レコード店の推奨盤を復刻する人気シリーズが復活!（長谷川結）
□ タワレコ良盤発掘隊
見過ごされがちな“ブーツィー・コリンズ関連”6作品が放つ怒涛のグルーヴ（河地依子）
□ クニオ・キシダ
インタヴュー〜“スワンプの聖地”で高く評価された日本人ギタリストが語る活動の軌跡（近藤正義）
□ セックス・ピストルズ
『勝手にしやがれ!!』の35周年BOX（赤岩和美）
□ ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
スポンテイニアスな創意と不変の“蒼い”ハーモニーを聞かせる新作（安田謙一）
□ クリス・スタンプ
追悼〜ザ・フーを成功に導いた名マネージャー（犬伏功）

REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
＊今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
＊ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆［連載］ブリティッシュ・ロックの肖像（富岡秀次）／続・蒐集奇談（岡田則夫）／洋楽マン列伝〜林博通氏（篠崎弘）／American Rock Lyric Landscape〜ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景（ジョージ・カックル）／大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録／ブラウン管の向こうの音楽職人たち（濱田高志）／ちょっと一服（コモエスタ八重樫）／ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ（武田昭彦）／赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報／ジャズ〜ポピュラー・ヴォーカル新作案内（高田敬三）／Legendary LIVE in U.K.（写真＝イアン・ディクソン）