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アウシュヴィッツのお針子

ルーシー・アドリントン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309254456
ISBN 10 : 4309254454
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ニューヨーク・タイムズベストセラー!絶滅収容所のファッションサロンをめぐる衝撃と感動の実話!ナチス幹部家族らの服を仕立てることで、地獄を生き延びたユダヤ人女性たちがいた。針と糸、そして強い友情の絆で抵抗した、不屈の物語。

目次 : 序章/ 第1章 わずかな生き残りのひとり/ 第2章 唯一無二の権力/ 第3章 次に何が起きてどうなるのか?/ 第4章 黄色い星/ 第5章 お決まりの歓迎/ 第6章 生き延びたい/ 第7章 ここで暮らしてここで死にたい/ 第8章 一万人の女性のうち/ 第9章 連帯と支援/ 第10章 紙の燃える臭いを嗅ぐ/ 第11章 わたしたちに、ふつうになれと言うの?

【著者紹介】
ルーシー・アドリントン : イギリスの服飾史研究家。20年以上にわたり、服飾と社会とのかかわりについて研究を続けている。イギリス国内で、服飾史について講義を行なう会社を運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ばう

    ★★★ アウシュヴィッツに高級ファッションサロンがあった。そのお針子は全て収容所のユダヤ人。いつか殺されるかもしれない恐怖と隣り合わせの毎日の中、彼女たちはナチス将校達の夫人のために高級婦人服をオーダーメイドで作り続ける。ありとあらゆる暴行、拷問、そして死。戦争が終わり故郷に帰ることが出来ても心にも身体にも消えることのない傷を負った彼女たちはもう元の生活に戻ることは出来ない。平和な世の中になっても以前蔓延る反ユダヤ主義や収容所での記憶は死ぬまで苦しめる。戦争が終わっても彼女達の苦しみは続く。

  • 天の川

    服飾史研究家によるノンフィクションは違った視点で。当時の服飾業界で繁栄していたのはユダヤ人であり、お針子は当時の数少ない女性の仕事だった。逼迫したドイツ経済を転換するため、ユダヤ人の企業や財産を没収し、ドイツに還流していたが、ユダヤ人殲滅計画によって、ドイツ高官の妻達は洗練された衣服が手に入らなくなった。アウシュビッツ所長の妻は自身の身を飾るために有能な囚人のお針子に衣装を作らせる。材料はガス室に送られた人々が遺した膨大な衣服。(衣服をはぎ取られ、髪を剃られることで、人は尊厳を奪われると思い知らされた)→

  • 雪月花

    アウシュヴィッツで生き延びるために、強制収容所の所長の妻へ―トヴィヒ・ヘスが作った高級服仕立て作業所でお針子をしていたユダヤ人女性たちの記録が、イギリスの服飾史研究家によって事細かに書かれている。映画『関心領域』と重なる部分も多く、ヘートヴィヒの自慢の庭園も150人の囚人が携わっていたこと、お針子たちが作る高級服をヒトラーの愛人も着ていたことなど驚きの事実が多かった。戦後アウシュヴィッツ生存者たちが周囲の無頓着、無感動、無関心な態度とどう戦い、どう生きたかも書かれている貴重なノンフィクション。

  • つちのこ

    ホロコーストの記憶が風化していくなかにあって、新たな事実を掘り起こした労作である。今のところ今年度最高のノンフィクションと自薦したい。人間の尊厳ともいえる衣食住を奪ったアウシュヴィッツの収容所生活の中で、生き延びるためにナチス親衛隊の妻たちを着飾る衣服を作る、縞模様のボロ着をまとった囚人たち。理不尽なそのギャップに怒りが沸騰する。解放後にボロ服を脱ぎ、服を変えたことで「また人間になった」という言葉は計り知れないほど重い。また、解放後の“死の行進”の始終が、多くの証言のもとに記されていることも特筆できる。

  • 星落秋風五丈原

    とある場所の縫製所では、ユダヤ人女性達が忙しく立ち働く。ところが突然緊張が走る。お針子の一人が、アイロンで布地を焦がしてしまったのだ。劣勢にあって素材が簡単に手に入らない。失敗したお針子は青くなる。でも心強き彼女達のリーダーは、ミスをミスに見せないで繕うやり方を知っていた。顧客は一瞬変に思うものの、巧みにリーダーの弁舌に言い任されてしまう。本書は、こんな映画の一幕のような場面から始まる。アウシュヴィッツと聞いて浮かぶイメージは、大量虐殺、ジェノサイド、悲惨、惨劇…いずれもマイナスイメージだ。

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