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泰平を演じる 徳川期日本の政治空間と「公然の秘密」

ルーク・s.ロバーツ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000615426
ISBN 10 : 4000615424
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

徳川の泰平は、徳川政府の大名に対する厳格な支配によってもたらされたものではなく、各々の分に応じた義務を遂行する、または遂行しているように見せかける双方の「演技」によって作り上げられていた―様々な統制や制度の中でどのように政治が動いていたのかを、当時の人々の政治行動の理解のしかたに即して解き明かす。

目次 : 序論/ 第1章 政治の地理学/ 第2章 巡見使と情報収集における演技/ 第3章 ゾンビの政治/ 第4章 境界争い/ 第5章 神となった大名/ 第6章 複数の歴史/ 結論

【著者紹介】
ルーク・S.ロバーツ : 1959年生まれ。オハイオ州オベリン大学卒業、プリンストン大学大学院博士号。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校教授。日本近世史

三谷博 : 1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学。公益財団法人東洋文庫研究部研究員。東京大学名誉教授。19世紀日本史

友田健太郎 : 1967年生まれ。東京大学法学部卒業。新聞社勤務後、ニューヨーク州立大学大学院卒業。放送大学博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    アメリカ人の研究者による一冊。徳川時代の日本の政治文化を、「表」と「内分」をキーワードに解き明かす。幕府の役人や大名たち、そして領民も含めて己の分を弁えた行動を「演じる」ことで、泰平の世は保たれた。自らの「内分」である領地で何をしていても、それが「表」の振る舞いに表れなければ処罰されることは無く、政治的な儀礼が円滑に回ることを第一に考えた。本書の面白いのは、これを体制の形骸化や弛緩、腐敗と捉えず、そうした振る舞いを各アクターに強いることができるのを、徳川幕府の強さと見たところ。気付きの多い良書。

  • takao

    ふむ

  • Junichi Watanabe

    #読了 。アメリカ人日本研究者による江戸時代の政治文化論。言わずもがな江戸時代は260年余りも泰平な世が続いた。それは、如何に創られたか。完全な封建制度と、将軍から下々までが分をわきまえ立場を逸脱せず表と内を使分け、まるで政治舞台で己が役を忠実に演技しているからだと。 これは、「本音と建前」「内と外」「公然の秘密」等、その空間の状況において臨機応変に対応する現代の考えにも通じてくる。 研究書よりなので難しかったが、読む価値あり。

  • 𝔸𝕐‌𝔸𝕂‌𝔸🧸

    🔴日経新聞の紹介で興味を持ち読んでみましたが、思ったより学術的でした😅 徳川家光の時代の幕政は数多くの大名の改易を行ない、浪人があふれ、由井正雪の乱を引き起こす契機となりました。以後、幕政はむやみやたらに改易を行なわなくなり、暗黙の了解で「表」(外面)が問題なければ、「内証」(事実)を見て見ぬふりをしていたということについて、いくつかの事象から論じています。

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