リディア・デイヴィス

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サミュエル・ジョンソンが怒っている

リディア・デイヴィス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861825460
ISBN 10 : 4861825466
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

強靱な知性と鋭敏な感覚が生み出す、摩訶不思議な56の短編。

目次 : 相棒/ 退屈な知り合い/ 都会の人間/ 不貞/ 白い部族/ 特別な椅子/ ヘロドトスを読んで得た知識/ 面談/ 優先順位/ ブラインド・デート/ 私たちの旅/ remember二態/ “古女房”と“仏頂面”/ サミュエル・ジョンソンが怒っている/ 新年の誓い/ いちねんせい・しゅう字のれんしゅう/ 面白い/ いちばん幸せな思い出/ 陪審員/ 二重否定/ 古い辞書/ 仮定法礼讃/ なんてやっかいな/ ものわすれ/ ある葬儀社への手紙/ 甲状腺日記/ 氷に関する北からの情報/ ボヘミアの殺人/ 楽しい思い出/ 彼らはめいめい好きな言葉を使う/ マリー・キュリー、すばらしく名誉ある女性/ ヘッセン兵ミール/ 異国の隣人/ 刈られた芝生/ 口述記録(含しゃっくり)/ 患者/ 正しいと正しくない/ 植字工アルヴィン/ 特別/ 身勝手/ 夫と私/ 春の鬱憤/ 彼女の損害/ 働く男たち/ 北の国で/ 祖国を遠く離れて/ いっしょにいる/ 財政/ 変身/ 姉と妹(2)/ ボイラー/ 若く貧しく/ ミセス・イルンの沈黙/ ほとんどおしまい―寝室は別/ お金

【著者紹介】
リディア・デイヴィス : 1947年マサチューセッツ州生まれ。マッカーサー賞、ラナン文学賞などを受賞したほか、短編集Varieties of Disturbance(2007)で全米図書賞にノミネートされる。2014年には国際ブッカー賞を受賞した。フランス文学の翻訳家としても知られ、マルセル・プルースト『スワン家の方へ』の新訳を手がけた功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。ニューヨーク州在住

岸本佐知子 : 1960年生まれ。上智大学文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【形式も長さも雰囲気もまちまちの作品が50以上収められているところは前作『ほとんど記憶のない女』のスタイルを引きついでいるが、自由さ、軽やかさにおいてますますドライブがかかっているという印象を受ける。(訳者・岸本氏の解説)】問いの部分が空白で答えだけが並ぶQ&A、しゃっくりのたびに中断される口述筆記、悪文で書かれた偉人伝、淡々と繰り広げられる夫婦漫才など、56の短編。『春の鬱憤』:<ああうれしい、木の葉が芽吹いて大きくなっていく。もうじき隣人と、この女の泣きわめく子供の姿を視界から隠してくれるだろう>。⇒

  • りつこ

    面白い!やっぱり好きだな、リディアディヴイス。奇抜さが取り沙汰されるけど、この人の書くものには妙に身につまされるところがあって、そこがたまらない。古女房と仏頂面の夫婦漫才に笑い、甲状腺日記、ミセスイルンの日記に身につまされる。子供をもつ親には耳のいたい言葉もあり、禅問答のような言葉には真理がある。翻訳も冴えていて最高だ。

  • りー

    うわー、これは変!変で面白い!しかしこれが変といいながらも奇想とか幻想っていうんじゃなくて、しゃっくりを口述筆記してみたり、行間というか、行後の余韻を楽しむ一行にも満たない掌編を書いてみたりと、地に足がついた変というか、ものすごく身近さと現実感を伴った「変」なのだ。超超短編も含むとはいえ五十数作を収録した贅沢仕様なのだけれども、物語の長短や内容の硬軟が非常に心地よいテンポで移り変わってゆくので頁を捲る手が止まらない。内容的には女性的なのだけれど、文章が硬質でロジカルなので僕にも読み易かった。

  • SIGERU

    またしても、リディア・デイヴィスの話術の罠に嵌った自分がいる。例えば『変身』。「あり得ないことだが、それは起こった。この町で、ある娘が石になったのだ。たしかにその娘は元からふつうの娘とはちがっていた。彼女は木だったのだ」。不条理すら超越しており、もはや脱力するしかない語りの妙。これをカフカが読んだら、どう思うだろうか。自分の名作を侮辱された気がして、眉間に皺を寄せるのではないか。舌打ちして、そっぽを向きさえするかもしれない。こういう変な感想を書きたくなるのもきっと、デイヴィス読書の功徳なのだろう。

  • 踊る猫

    ますます手法としてヴァラエティに富んだ作品ばかりが収録されており、リディア・デイヴィスの作家としての成長を感じさせる。読んだ印象は「やけに事務的で素っ気ない話が多いな……」というものだった。心がまるで温まらないというかある種の諦念が籠められた作品が浮き上がって来るような、そんな気がしたのだ。正直に言えば、オーソドックスに「小説」している作品はやや退屈。むしろ微細に物事をスケッチしたり一行で終わらせたりしてしまう作品が楽しい。退屈なのは岸本佐知子氏の翻訳における訳し分けがそんなに過激でもないせいもあるかな?

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