リッカルド・ムーティ

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リッカルド・ムーティ自伝 はじめに音楽それから言葉

リッカルド・ムーティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784276217980
ISBN 10 : 4276217989
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;20

商品説明

家族との思い出、スカラ座事件を含め今日の劇場では経験できない貴重な体験など。

 ナポリに生まれ、多感な時期を過ごした音楽院時代や両親や先生たちの話から、初めて明かされるオペラ、オーケストラとの秘話(ミラノ・スカラ座との決別となった事件なども事こまかに語られている)、才能が磨かれる過程で出会った偉大な人々、クライバー、リヒテルはじめ煌めく音楽家たちとの交流、そして芸術家としてのポリシー、原典主義の理由……世界の名指揮者となったムーティの、知られざる深い世界が感動を呼ぶ。これまで出ていなかった、小学生のムーティや家族写真、著名音楽家とのツーショットなどムーティ家の秘蔵写真50枚掲載。

内容詳細

目次 : ・著者より / 01:おもちゃの代わりにヴァイオリン / 02:指揮をしようと思ったことは? / 03:いい加減にしろ! / 04:演奏家? / 05:運命のオーケストラ / 06:新世界のための音楽 / 07:ミラノ・スカラ座 / 08:ナポリ魂 / 09:出会い / 10:将来の展望 / 11:音楽に境界はない / ・訳者あとがき / ・人名索引

【著者紹介】
リッカルドムーティ : 1941年ナポリに生まれる。世界で最も称賛されているオペラ、オーケストラ指揮者の一人。1986年から2005年までスカラ座の音楽監督を務めた。1971年からザルツブルク音楽祭の常連指揮者でもあり、現在ローマ歌劇場終身名誉指揮者、シカゴ交響楽団音楽監督

田口道子 : 国立音楽大学声楽学科卒業後ミラノに渡り、ヴェルディ音楽院を卒業しディプロマを取得する。メゾ・ソプラノ歌手として活躍する傍ら、オペラ演出の基礎を学び、演出助手としてミラノ・スカラ座を始め、世界の歌劇場で舞台経験を積む。日本では新国立劇場、藤原歌劇団、サントリーホールで演出助手、再演演出家として数多くのオペラ制作に関わり、近年はオペラ演出家として活躍している。字幕の翻訳も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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なかなかに面白い読み物。ムーティさんの音...

投稿日:2014/05/01 (木)

なかなかに面白い読み物。ムーティさんの音楽遍歴とお仕事のポリシーがとてもよくわかります。彼の70歳記念の出版で、原書はイタリア語。その意味ではグローバル・ワイドの流通を考えていなかったのでしょうかね、翻訳の田口道子さんが「あとがき」で述べておられるように、ナポリ方言やラテン語の挿入が多いのだそうでして(翻訳のご苦労お察しします)、言いたいことのニュアンスの伝わりづらさや、イタリア人なら説明抜きでもわかる事物や言い回しが多いことが、本としての面白味をやや削いでいるように想像します。以下、不満を二つ。まず小さな不満は、注釈の不足。イタリアのローカルな音楽家についてはぜひ注をつけて教えてほしいですね。メディアには乗らなくても、世界で活躍する多くの弟子たちを生み出したこういう名伯楽について教えてください。そして大きな不満は、「ムーティさん、もっといっぱい語って!!」ということ。知りたいこと・聞きたいこと、まだまだたくさんありますね。若き日においては、共演した音楽家たち(特に歌手!)や触れあった伝説の巨匠たちについてエピソードをもっと語って下さい。この本にセラフィンやデル=モナコが出てこないのはどうしてでしょう?地位を築いた後(現在も)においては、音楽をめぐる状況についての認識や意見、今後の望ましい姿についての提言をお聞きしたい。メディアやコマーシャリズムについては一家言あるはずでしょう。そして常に変わらぬ偉大な作曲家たちへの想いを語ってほしい。ヴェルディへの熱愛とは対照的なプッチーニへの距離、フランスものレパートリーの少なさ、ドイツものとの微妙な距離、などなど、ご見解を聴きたいなあ。といふことで、ヴェルディについては新刊が出たようですが、本書の続編か増補版を要望いたします。なお、上述のように、翻訳は大変なご苦労でしたのでしょう。次も頑張って。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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大変面白い本です。思い出話ばかりでは無く...

投稿日:2014/03/27 (木)

大変面白い本です。思い出話ばかりでは無く、マエストロ独自の「芸談」が興味深い。また、「とってもいい話」がふたつ語られています。ひとつはカラスについて、今ひとつはディ・ステーファノについて。この思い出話だけでも読む価値あり。今やひとり気を吐くイタリア・オペラの巨匠、長命を祈りたいものです。ヴェルディを語った映像と対で読めばパーフェクトかもね。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ざっくば さん

    楽譜に忠実であろうとし、ヴェルディは慣習の犠牲であると論ずる。そんな著者がスカラ座のラ・トラヴィアータではミ・フラットに“頼った”経緯も書かれていて興味深い。時系列は行きつ戻りつ、多くの人名が出てくるので読み易くはない。ただリヒテルを始めとした一流演奏家とのエピソードの数々、楽団との出会いや別れ(ウィーン・フィルの音色に衝撃を受けた話など)、イタリアの音楽事情(交響曲が蔑ろにされてきた)、と気づけばあっという間に読み終わっていた。

  • ozapin さん

    来日したばかりのムーティは、いつのまにかもう70歳を過ぎているのか。ヴェルディはムーティで知ったが、ムーティもヴェルディが好きなのだなあ。大変相性がいいと思う。自伝もいいがやはり音楽が良い。いろんな写真が入ってるのは楽しめる。

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