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ISBN 10 : 4105058738
Content Description
マークが、事故に遭った。カリン・シュルーターはこの世に残ったたった一人の肉親の急を知らせる深夜の電話に、駆り立てられるように故郷へと戻る。カーニー。ネブラスカ州の鶴の町。繁殖地へと渡る無数の鳥たちが羽を休めるプラット川を望む小さな田舎町へと。頭部に損傷を受け、生死の境を彷徨うマーク。だが、奇跡的な生還を歓び、言葉を失ったマークの長い長いリハビリにキャリアをなげうって献身したカリンを待っていたのは、自分を姉と認めぬ弟の言葉だった。「あんた俺の姉貴のつもりなのか?姉貴のつもりでいるんなら、頭がおかしいぜ」カプグラ症候群と呼ばれる、脳が作り出した出口のない迷宮に翻弄される姉弟。事故の、あからさまな不審さ。そして、病室に残されていた謎の紙片―。幾多の織り糸を巧緻に、そして力強く編み上げた天才パワーズの驚異の代表作にして全米図書賞受賞作。
【著者紹介】
リチャード・パワーズ : 1957年イリノイ州生まれ。シカゴで育ち、父の仕事の関係で11歳から16歳までをバンコクで過ごす。イリノイ大学で物理学を専攻、のちに同大で文学修士号を取得。一度はコンピュータプログラマーとして勤めるが、アウグスト・ザンダー撮影の一葉の写真と出会い、退職。2年を費やしてデビュー長篇『舞踏会へ向かう三人の農夫』(’85)を書き上げた。各方面から絶賛を浴びたこの驚異的なデビュー作発表後も、その強靭な知性と筆力から一貫して高い評価を受け続け、2006年には『エコー・メイカー』で全米図書賞を受賞、アメリカ現代文学の最重要作家となった
黒原敏行 : 1957年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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南雲吾朗
読了日:2018/11/08
kana
読了日:2012/11/12
ケイトKATE
読了日:2024/11/20
のりすけたろう
読了日:2020/11/22
りつこ
読了日:2012/12/13
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