リチャート・ロイド・パリー

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津波の霊たち 3・11死と生の物語

リチャート・ロイド・パリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152097422
ISBN 10 : 4152097426
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

在日20年の英国人ジャーナリストは、東北の地で何を見たのか?2011年3月11日、東日本大震災発生。その直後から被災地に通い続けたロイド・パリー記者は、宮城県石巻市立大川小学校の事故の遺族たちと出会う。74人の児童と10人の教職員は、なぜ津波に呑まれたのか?一方、被災地で相次ぐ「幽霊」の目撃談に興味を持った著者は、被災者のカウンセリングを続ける仏教僧に巡り会う。僧侶は、津波の死者に憑かれた人々の除霊を行なっていた。大川小の悲劇と霊たちの取材はいつしか重なり合い―。傑作ルポ『黒い迷宮』の著者が6年の歳月をかけ、巨大災害が人々の心にもたらした見えざる余波に迫る。

目次 : プロローグ 固体化した気体/ 第1部 波の下の学校/ 第2部 捜索の範囲/ 第3部 大川小学校で何があったのか/ 第4部 見えない魔物/ 第5部 波羅僧羯諦―彼岸に往ける者よ

【著者紹介】
リチャード・ロイド・パリー : 英“ザ・タイムズ”紙アジア編集長および東京支局長。20年以上、東京に暮らす。1969年生まれ、英国・マージーサイド州出身。オックスフォード大学卒業。1995年に“インディペンデント”紙の特派員として来日。2002年より“タイムズ”紙へ。日本、朝鮮半島、東南アジアを主に担当。これまでにアフガニスタン、イラク、コソボなど28カ国・地域を取材し、イラク戦争、北朝鮮危機、タイやミャンマーの政変、東日本大震災などを報じてきた。2005年には、インド洋大津波の取材と二重被爆者の故・山口彊氏へのインタビューでBBC(英国放送協会)の番組の「今年の外国特派員」賞を受賞

濱野大道 : 翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語および韓国語学科卒業、同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あちゃくん

    英国人ジャーナリストによる、東日本大震災のルポルタージュです。とくに大川小学校の問題について精緻に取材して書かれています。震災は、生き残った人と亡くなった人を引き裂いただけでなく、生き残った人たちの中でもさまざまな差異によって引き裂いているんだなと、そしてその引き裂かれた状態がまだまだ続いているんだなと実感させられます。震災を風化させないではなく、震災(大川小学校の問題は人災の側面が大きいけれども)の爪痕にいまだ苦しんでいる人がいるんだということを知ってもらうために、多くの人に読んでもらいたい作品です。

  • fwhd8325

    外国人記者が書いた作品だからだけではないと思いますが、今まで読んだ3.11関連作品とは、視点が新鮮に思います。導入でスピリチュアル的な要素を感じ、題材が題材だけに、不適切かもしれないけれど、単なるノンフィクションではなく読み物としての興味も強く感じました。生死を決定づけたもの、それによって、引き起こしてしまう感情の闇。ノンフィクションでなければ、51分の謎については、見事なサスペンスになるのだろう。

  • seacalf

    強くおすすめ。外国人記者という客観的な立場と綿密な取材、そして筆者自身の手腕で複雑かつ複層的な事象を非常に読みやすくクリアに提示してくれる。昨今次々と襲う自然災害。ニュースは新たな被災地にフォーカスし、以前の痛ましい悲劇はどんどん上書きされて風化していく。でも忘れないでほしい。未曾有の大災害があったことを。語られるのは幾重にもオブラートで包まれたテレビ報道のような柔なものではない。生々しい事実に慄然し、涙と憤りと彼らの勇気に魂が揺さぶられる。ひとりでも多くの人に伝えたい。「読んでください、知ってください」

  • どんぐり

    校庭にいた児童78名中74名と教職員10名が津波で犠牲になった石巻市立大川小学校の事故を取材した「3・11 死と生の物語」。子どもたちの安全と命を護るべき大人がいたのになぜこんなにも多くの犠牲者を出したのか? 最後の瞬間、子どもたちに何があったのか? どのように津波に流され、死んだのか? その答えを求める遺族の苦しみや葛藤を実に丁寧に描いている。これは英国人記者のすぐれた震災ルポ。

  • 井上裕紀男

    帰還困難区域に申請をして立ち入ったある学生が、土地に残る「におい」について語っていたが、津波は何もかもさらっていき、記憶につながる「におい」さえも無くしてしまうほどだったのかと恐怖感で一杯です。 本書で登場する「霊」というテーマも、個人的に苦手ですが、被災者の心痛を理解する一助となっているようにも思います。 大川小学校については、先日も判決に関するシンポジウムが開かれ、肝心なことが謎のままという事実に怒りを覚えます。 十分に怖がって、「命の危機時には何をするのか」を毎年考え、更新していきたい。

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