Piano Concertos Nos.1, 2, Symphonic Works : Matsuev(P)Pletnev / Russian Naional Orchestra

リスト：ピアノ協奏曲第１番、第２番
マツーエフ、プレトニョフ＆ロシア・ナショナル管弦楽団

1998年チャイコフスキー・コンクール優勝以来、豪快さと繊細さを併せ持つ演奏で人気を博すデニス・マツーエフは、現代ロシアのピアニズムを代表する存在になりつつあります。
　今回登場するリストのピアノ協奏曲集は、マツーエフの重量級のヴィルトゥオジティにふさわしいものとも思われますが、オーケストラ・パートがベートーヴェンではやりたい放題だったプレトニョフ＆ロシア・ナショナル管弦楽団ということで、もしかするとこれまで彼らが賛否両論巻き起こしてきた過激な演奏になる可能性もあるため、予想がまったく付かないというのが正直なところです。
　もっとも、プレトニョフはこれまで、ピアニストとしてリスト作品に見事な演奏を聴かせてきてもいるので、19世紀半ばの作品ながら端正な方向性を示してくれるかもしれません。
　組み合わせが、ピアノ協奏曲と同じ頃の作曲である2曲の交響詩ということで、いろいろと注目ポイントの多いアルバムでもあります。（ＨＭＶ）

【収録情報】
リスト：
・ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
・ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
・交響詩『オルフェウス』 S.98
・交響詩『英雄の嘆き』 S.102

　デニス・マツーエフ（ピアノ）
　ロシア・ナショナル管弦楽団
　ミハイル・プレトニョフ（指揮）

　録音時期：2011年
　録音場所：モスクワ音楽院大ホール
　録音方式：デジタル（セッション）