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男の子みたいな女の子じゃいけないの? トムボーイの過去、現在、未来

リサ・セリン・デイヴィス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562059614
ISBN 10 : 4562059613
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
上京恵 ,  

Content Description

男の子のような服を着たがり、男の子の友達と遊ぶ娘と、周囲の反応。ジャーナリストである著者がその体験を新聞に寄稿したところ、議論が巻き起こる。子どもをとりまくジェンダーの問題の歴史と現在を調査して見えてきたものは。パブリッシャーズ・ウイークリー2020年度トップテン・ノンフィクション、NYタイムズエディターズチョイス。

目次 : 第1部 ピンク/ブルーという分断の誕生(ところで、トムボーイって何?/ トムボーイ?オーケー!なよなよ男?とんでもない!/ スポーティ・スパイス、トムボーイを蹴っ飛ばす ほか)/ 第2部 トムボーイがトムボーイのように行動する理由(両方の世界のいいとこ取り/ トムボーイは生まれ?育ち?/ お姫さま期の終わりにご用心 ほか)/ 第3部 成長したトムボーイ(思春期が来たらトムボーイはどうなるか/ 昔はトムボーイ、今は大人のレズビアン/ 言葉の戦い―トムボーイ、それともトランスの男の子? ほか)

【著者紹介】
リサ・セリン・デイヴィス : ジャーナリスト、エッセイスト、作家。夫とふたりの娘とともにブルックリン在住

上京恵 : 英米文学翻訳家。2004年より書籍翻訳に携わり、小説、ノンフィクションなど訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    スポーティで男の子っぽい女子をトムボーイと呼ぶ。幼少期、彼女らは家族や周囲からも好意的に見られるが思春期を迎えるとやんわりと「女性らしさ」を強制されるようになっていく。何故なら、トムボーイが容認されたのは幼少期のみという期限が暗黙の了解であるからだ。「女の子が自分らしくあるように」と歌ったスパイス・ガールの曲が社会によって曲解されていく皮肉や玩具による刷り込みなどの例は思い至ることがある。特にカテゴライズされる事でそこから炙れた人たちの存在は無視されるという指摘は安易に決めがちな風潮への違和感が軽くなった

  • にしがき

    👍👍👍👍 自分のことが書かれていると思った。しかも、近年増えてきた細かなラベル付けから一歩引き、その人/その子のそのままを肯定する視点で。/本書は、子どものジェンダーがどう考えられてきたかの歴史や、現在の課題が目一杯詰まっている。ピンク/ブルーの色分けは、かなり最近になってできたもの。現代の子どもは過度にジェンダーに分けられている。男の子っぽい女の子が全員トランスなわけではない。「我々のスペクトラムはまだ充分に広くも深くも多様でもない」「曖昧さを受け入れられるように努めればいい」。正にそう思う。

  • katoyann

    スポーツにアクティブで男らしい行動を取る女の子をトムボーイと呼ぶが、本書はそのイメージの変遷をジェンダーの観点から考察した内容となっている。現在は女の子用の子ども服はピンクとされ、男の子のブルーと色分けされている場合が多いが、歴史的に見ると1920年以前は服の色で性別を区分けする発想はなかったとする。ピンク色を好む男性を異常とする性科学の研究知見が浸透して、子どものジェンダー二分化にうるさくなったという訳だ。ミレニアル世代では半数がジェンダーをスペクトルと見ており、性別二分法は後退していくとする。刺激的。

  • yurari

    トムボーイという言葉を初めて知った。男の子みたいに振る舞う女の子、という意味だが、日本語で該当する表現を知らない。私が幼い頃、まさにトムボーイ的な子がオトコオンナと呼ばれていたと記憶するが、今思うと結構きつい表現。男は青、女はピンクというイメージが出来たのは割と最近で、20世紀前半にその区別はなかった。一方で1910年代は異性の服装を身につける事は犯罪とされた。何が正常で自然と「みなされる」かは文化の産物であって変化しうる。人はカテゴライズが好きでそれにより安心する面があるが行き過ぎは良くない。

  • TNdler

    前半2/3は「トムボーイ」の歴史的な経緯について書かれていて、堀越英美『女の子は本当にピンクが好きなのか』と似たような内容だった。最後の1/3がここ数年のジェンダーを巡る議論について巻き込まれた話が書いてあった。この本は作者と年代が近い自分にとっては「曖昧さを受け入れよう」など、当たり前のことが書かれていると思った。小さいお子さんを育てている人には参考になるのかもしれない。

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