Fior Di Dolceca: Ensemble Micrologus

ミクロログス / ランディーニ「甘美なる花」

アダン・ド・ラ・アルの「ロバンとマリオンの劇」に続くアンサンブル・ミクロロゴスの新録音は、14世紀イタリアを代表するランディーニの作品集。
　彼らは、かつてOpus111レーベルからリリースした「14世紀フィレンツェの音楽」というアルバムに、ランディーニのバッラータ「我が苦しみのまなざし」と、同「徳に満ちあふれ」の2曲を収録したことがありますが、すべてランディーニの作品というのは、今回が初めて。
　中世音楽を得意とするミクロログスらしい、落ち着いた演奏は、期待に違わない、素晴らしい仕上がりです。
　なお、タイトルの「甘美なる花」は、今回収録されていませんが、ランディーニの作品の題名から採られています。（キング・インターナショナル）

ランディーニ：
・「私は嘆きの音楽／かつては／誰もが望む」（3 声のマドリガーレ）
・バッラータ「この心にかかるはなんという苦しみか」（器楽演奏）
・カッチャ「かく物思いにふけり」
・バッラータ「いとしき我が婦人よ」
・バッラータ「愛らしい少女」（器楽演奏）
・バッラータ「我が魂は泣く」
・バッラータ「語る喜びに」
・バッラータ「おお、陽気な娘よ」
・バッラータ「この心にかかるはなんという苦しみか」
・バッラータ「愛よ、この娘が」
・バッラータ「信じてはいけない、ご婦人よ」
・バッラータ「さあ、気高き魂たちよ」
・バッラータ「哀れみを持つことはあるまい」（器楽演奏）
・ヴィルレ「優しいご婦人よ、さらば」

　アンサンブル・ミクロログス

　録音：2001年4月、2004年11月　イタリア、アッシジ、サン・グレゴリオ通り、サンタ・マリア・イン・アルチェ教会