オーストリアの現代音楽作曲家、
トーマス・ラルヒャーによるソリストを伴ったオーケストラ作品集。
バリトンとオーケストラのための交響曲と
ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲の2曲を収録。
世界の主要オーケストラや著名指揮者による演奏で注目を集めるオーストリアの現代音楽の主要な作曲家のひとり、トーマス・ラルヒャーによるソリストを伴ったオーケストラ作品集。第二次世界大戦後のドイツ語詩を代表する女流詩人であるインゲボルク・バッハマンの詩を作品の題材の一部に取り入れたバリトンとオーケストラのための交響曲『Alle Tage』とヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲の2曲を収録。
トーマス・ラルヒャーは、現代の作曲家の間で最も想像力に富んだ作曲家のひとりと見なされています。1963年、インスブルック生まれ。ウィーンでピアノをハインツ・メジモレックとエリザーベト・レオンスカヤに、作曲をエーリヒ・ウルバーナーに師事。ラルヒャーの作品は、セミョン・ビシュコフ、マーク・パドモア、マティアス・ゲルネ、ジャン=ギアン・ケラス、ベルチャ四重奏団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団など世界的な音楽家たちから委嘱を受け作曲されています。リンカーン・センターの室内楽協会からエリーゼ・L・ストーガー賞、オーストリア音楽賞、ウィーン市からエルンストクルネク賞、そして最近では財団から作曲音楽賞を受賞しています。(メーカー資料より)
【収録情報】
ラルヒャー:
● バリトンとオーケストラのための交響曲『毎日(Alle Tage)』(2010-2015)
1. 導入
2. 大熊座の呼びかけ
3. わたしの鳥
4. 家路
5. (記憶)
6. (嵐、戦争)
7. 毎日
アドリアン・エレート(バリトン)
低地オーストリア・トーンキュンストラー管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音時期:2019年11月30日〜12月3日
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
● ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲(2008/09)
ベンジャミン・ベイルマン(ヴァイオリン)
低地オーストリア・トーンキュンストラー管弦楽団
ピエール・ブルーズ(指揮)
録音時期:2020年9月14,15日
録音場所:グラフェネック、オーディトリウム
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
日本語解説付き ※歌詞の日本語訳は含まれておりません。
【ハンヌ・リントゥ】
リントゥはシベリウス・アカデミーでチェロとピアノを学び、その後ヨルマ・パヌラに指揮を師事。イタリアのシエナにあるキジアーナ音楽院でチョン・ミョンフンのマスタークラスに参加し、1994年にベルゲンの北欧指揮者コンクールで第1位を獲得。
フィンランド放送交響楽団の首席指揮者として8年目のシーズンを終え、2021年8月、フィンランド国立歌劇場・バレエ団の首席指揮者に就任。2021年〜22年のシーズンでは、パリ国立オペラ座で待望のデビューを飾る。その他、シカゴ交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、グルベンキアン管弦楽団、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団などとのコンサートが予定されている。
Ondine, BIS, Naxos, Avie and Hyperionと録音を行い、ICMA賞2回、グラミー賞2回のノミネートを含む数々の賞を受けている。(メーカー資料より)
【ピエール・ブルーズ】
フランスの指揮者。ブーローニュ・ビヤンクール音楽院でヴァイオリンをジャン・レナートとスザンヌ・ジェスナーに師事。2010年ころより指揮に専念しはじめ、2021〜22年のシーズンからオーデンセ交響楽団の首席指揮者に就任し、プラド(フランス)の有名なパブロ・カザルス音楽祭の新芸術監督になることが発表された。また、シャンゼリゼ劇場でフランス国立管弦楽団とのデビューを予定している。アンサンブル・アンテルコンタンポランは、音楽監督として2013年から同職に就いているマティアス・ピンチャーの後任として2023/24年シーズンから4年間、ピエール・ブルーズを任命している。(メーカー資料より)
オーストリアを代表する現代作曲家のひとり、ラルヒャーの珍しい本邦初の作品集。バリトンを伴った交響曲とヴァイオリン協奏曲の2曲を収録。ラルヒャーの新鮮なサウンドが存分に楽しめる一枚となった。(CDジャーナル データベースより)