ピアノための作品録音全集　ヴラディーミル・アシュケナージ、ベルナルド・ハイティンク＆コンセルトヘボウ管弦楽団、他（11CD）

ラフマニノフ：ピアノ作品集（１１ＣＤ）
アシュケナージ

ラフマニノフのスペシャリストとしても知られるアシュケナージは、これまでピアニスト・指揮者として、交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、ピアノ作品、チェロ作品、歌曲など、レア物や編曲ものも含めて数多くの録音をおこなっており、ラフマニノフに対する解釈の多角的な深さでは群を抜く存在となっています。
　中で最も得意とするのは、若い頃からとりあげてきたピアノ作品で、たとえば『音の絵』は、1963年、1973年、1985年の3度も録音をおこなっているほどです。
　今回登場する11枚組限定ボックスには、その3度の録音のほか、ピアノ協奏曲ではハイティンクとの完成度の高い全集が収められるなど、ピアニストとしてのアシュケナージによるラフマニノフを大量に味わえる内容となっています。
　ラフマニノフのピアノ作品と言えば、自身のコンサートにおける表現技巧を追究したものが多いだけに、難易度の高さにはかなりのものがありますが、アシュケナージのテクニックが優秀なことと、表現のポイントが、技巧の誇示よりも音楽の内容的なものにシフトしたものということもあって、近代に誕生したロマン派作品として、奥の深い世界を味わうことが可能です。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1-2
ラフマニノフ：
・ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
・ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
・ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
・ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40
・パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

　ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団（協奏曲）
　フィルハーモニア管弦楽団（狂詩曲）
　ベルナルド・ハイティンク（指揮）
　録音：1984〜1986年

Disc3
・組曲第1番『幻想的絵画』 Op.5
・組曲第2番 Op.17
・交響的舞曲 Op.45

　アンドレ・プレヴィン（ピアノ）
　録音：1974年、1979年

Disc4
・前奏曲集 Op.23
・前奏曲集 Op.32
・前奏曲ハ短調 Op.3-2
　録音：1975年

Disc5
・コレッリの主題による変奏曲 Op.42
・練習曲集『音の絵』 Op.39
　録音：1985年

Disc6
・ショパンの主題による変奏曲 Op.22
・ピアノ・ソナタ第1番ニ短調 Op.28
　録音：2011年

Disc7
・ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
・練習曲集『音の絵』 Op.33
　録音：1980〜1981年

・ロシアの主題による狂詩曲
　アンドレ・プレヴィン（ピアノ）
　録音：1979年

・ロマンス ト長調
・組曲第1番『幻想的絵画』 Op.5
　ヴォフカ・アシュケナージ（ピアノ）
　録音：2011年、2013年

Disc8
・楽興の時 Op.16
・幻想的小品集 Op.3
・断章
・前奏曲ニ短調
・ここはすばらしい Op.21-7
・ヴォカリーズ Op.34-14
　録音：2002年、2004年

Disc9
『ラフマニノフ・トランスクリプションズ』
・J.Sバッハ：無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番〜プレリュード／ガヴォット／ジーグ
・シューベルト：美しき水車小屋の娘〜どこへ？
・メンデルスゾーン：夏の夜の夢〜スケルツォ
・ビゼー：アルルの女〜メヌエット
・ムソルグスキー：ゴパック
・リムスキー＝コルサコフ：熊蜂の飛行
・チャイコフスキー：子守歌
・ベイエル：V.R.のポルカ
・ラフマニノフ：ライラック Op.21-5
・ラフマニノフ：ひなぎく Op.38-3
・クライスラー：愛の悲しみ
・クライスラー：愛の喜び
・ラフマニノフ：6つの小品 Op.11
・ラフマニノフ：ワルツ イ調（6手のための）
・ラフマニノフ：ロマンス イ調（6手のための）
・ラフマニノフ：イタリアン・ポルカ（4手のピアノとトランペットのための）
・スタッフォード＝スミス：星条旗
　録音：2000年

Disc10
・サロン的小品集 Op.10
・ピアノ小品 変イ長調
・3つの夜想曲
・オリエンタル・スケッチ
・晩祷〜第5曲：主宰や今爾の言にしたがい
・無言歌ニ短調
・15のロマンス Op.26から第12曲『夜は悲しい』
　録音：2012年

Disc11
・練習曲集『音の絵』 Op.39
　録音：1973年

・練習曲集『音の絵』 Op.39
　録音：1963年

・リラの花
　録音：1978年

・ひなぎく
　録音：1977年

　ヴラディーミル・アシュケナージ（ピアノ）