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新編日本の面影

ラフカディオ ハーン

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784042120049
ISBN 10 : 4042120040
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

美しい日本の愛すべき人々と風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。赴任先の松江を活写し、日本人の精神にふれた傑作「神々の国の首都」、西洋人として初の正式昇殿を許された出雲大社の訪問記「杵築―日本最古の神社」、微笑の謎から日本人の本質にアプローチする「日本人の微笑」など、ハーンのアニミスティックな文学世界、世界観、日本への想いを色濃く伝える11編を詩情豊かな新訳で収録する。日本の原点にふれる、ハーン文学の決定版。

目次 : 東洋の第一日目/ 盆踊り/ 神々の国の首都/ 杵築―日本最古の神社/ 子供たちの死霊の岩屋で―加賀の潜戸/ 日本海に沿って/ 日本の庭にて/ 英語教師の日記から/ 日本人の微笑/ さようなら

(「BOOK」データベースより)

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『 日本の面影 』どのようにしたらこれ程ま...

投稿日:2021/07/27 (火)

『 日本の面影 』どのようにしたらこれ程までの文章が書けるのでしょうか?と思える程に美しい表現の連続で、感心しきってしまう。どこまでも丹念な取材を通して磨き上げて来た技術なのか。紳士的なまなざしで丁寧に向き合う真摯な姿勢の結果なのか。もともと持ち合わせている美意識や人間性なのか。日本人以上に日本を知り深めようとする意欲からなのか。全体を通して、ひとすじ芯の通ったまっすぐな精神力の輝きみたいなものを感じられる。調和の意識がはしばしにまで行き届いていたり、古き良き時代の息づかいが伝わりくるような、いくつもの情景が見事に書き留められていて、文面上で大切に残されている。素晴らしい感性に満ちていて、味わい深い本です。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 真香@ゆるゆるペース

    実家本。ラフカディオ・ハーン(のちに帰化して小泉八雲と改名)が来日した時に見て感じた、古き良き時代の情景。日本の文化・風習・人々へ対する過剰にも思える賛辞から、彼の日本愛や子供のような好奇心が伝わってきて、とても微笑ましい。同じ日本人でも、我々現代人達が置き去りにして忘れてしまった大切なものを思い起こさせてくれる貴重な本。もし彼が今の時代の日本に来ていたとしたら、きっと真逆の評価になったに違いない…

  • KAZOO

    小泉八雲の日本の印象を描いた作品集です。明治時代の日本の地方の面影をきめ細かく書かれています。すごく美化されているような気もするのですが、地方ということもあるのでしょうが日本人も今のようにせかせかしたこともなくゆったりとしていたのでしょうね。とくに出雲大社や自分の庭などを書かれているのを読むとうらやましい気がします。また地方の様々な様子を描いているところは民俗学者の宮本さんの文章を思い出しました。

  • Shoji

    日本人の心根の美しさを惜しげもなく褒め称えています。和の精神が美しい日本語で綴られています。時に、こういった本を読んで、美しきかな日本としみじみと感じ入るのもいいものだと思います。

  • NAO

    出雲の落日に染まる風景を描いたハーンの文章は、絵のように美しい。ハーンがこの美しい日本の原風景ともいえるような風景の中で暮らすことができたとは、彼にとって何よりも幸福なことだったに違いない。(松江の冬の寒さは、嫌いだったらしいけれども。)日本人の素朴な宗教心も、ギリシヤ神話に親しむギリシヤ人の母を持つハーンには身近なものに感じられたのだろう。ハーンが、他の外国人とは違った目で、日本の風景を、日本人の立ち居振る舞いを見ているのが、この『日本の面影』を読むと本当によく分かる。

  • HANA

    日本に足を踏み入れてから松江を離れるまでの日々が書きとめられた一冊。小泉八雲の描く日本は現在からほんの百数十年前にもかかわらず、どこか我々とは地続きではない彼岸か御伽噺の世界のような印象を与えられる。それは「盆踊り」の踊りにしても、「神々の国の首都」の松江にしても出雲大社にしても、全てが我々の今いる所から皮膜一枚隔てたフェアリーランドの出来事を覗いているよう。本書で改めてその魅力に気付かされたのは「日本の庭にて」で、小さな空間が途轍もない魅力でもって描かれている。此処とは違う国の旅行記のようであった。

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