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ラフォルグ抄 講談社文芸文庫

ラフォルグ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065140383
ISBN 10 : 4065140382
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十九世紀末フランスの夭折詩人ラフォルグ。象徴派が勃興する中、近代の倦怠を知的な抒情とした天才が遺した散文集『伝説的な道徳劇』は、若き日をヨーロッパで過ごした吉田健一にとって「前世か何かで自分が書いたことをそれまで忘れていた感じだった」と語らしめ、耽読して止まなかった魂の邂逅の書であった。同じく遺作の詩集『最後の詩』と共に名訳で贈る。

目次 : 最後の詩(冬が来る/ 三つの角笛の事件/ 日曜日/ 日曜日/ 嘆願/ 簡単な臨終/ 月の独奏/ 伝説/ 或る亡くなった女に)/ 伝説的な道徳劇(ハムレット/ 薔薇の奇蹟/ パルシファルの子、ロオヘングリン/ サロメ/ パンとシリンクス/ ペルセウスとアンドロメダ)

【著者紹介】
ラフォルグ : 1860・8・16〜1887・8・20。フランスの詩人、象徴派に属し、自由詩の創始者のひとり。1876年からパリに暮らし、ブールジェら文学者と交流。81年からドイツで皇后の侍講を務める。85年、第一詩集『嘆きぶし』で注目され、同年『我が月の聖母に倣いて』を刊行。86年創刊の雑誌「ラ・ヴォーグ」などに詩や散文を発表。同年パリに戻る。翌87年、結核のため27歳で逝去。若き日のT・S・エリオットやエズラ・パウンドなどに影響を与えた

吉田健一 : 1912・3・27〜1977・8・3。批評家・作家。東京都生まれ。ケンブリッジ大学中退。外交官の父吉田茂(後の首相)の任地に従って中国、フランス、イギリスで育つ。1931年、大学を退学して帰国。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、39年、中村光夫らと同人誌「批評」を創刊。戦後は翻訳、評論、随筆と一挙に幅広い活動を始め、言葉による表現の重要性を唱えた。主な評論に『英国の文学』、小説に『瓦礫の中』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 刳森伸一

    遺作となった「最後の詩」と散文集「伝説的道徳劇」を所収。甘美な雰囲気を漂わせる詩文には独特な美が宿っている。やや感傷的な気もしなくはないが、一読の価値はある。

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