ラッセル・a・ポルドラック

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習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか

ラッセル・a・ポルドラック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622095880
ISBN 10 : 4622095882
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

過食やスマートフォンの使いすぎから、飲酒や喫煙、果ては依存性のある薬物の使用まで、一度習慣づいた行動をやめたくてもやめられずにいる人は多い。一方私たちは、交通ルールや道具の使い方、毎日のルーチンなどが習慣になっているおかげで、いちいち立ち止まって考えずに行動できている。本書では、こうした習慣のありようを最新の科学的知見に基づいて定義づけ、その詳細に立ち入っていく。全二部構成の第1部では、習慣的行動の性質やその形成メカニズムを脳神経科学や心理学に基づいて解説する。第2部では、習慣を変えるための裏付けある方法や、応用の見込みのある研究成果を紹介する。著者は、再現性と透明性の高い科学研究を目指す、オープンサイエンス運動をリードする認知神経科学者である。科学界における「再現性の危機」の先を見据えた研究を通して綴られる、習慣の実像。

目次 : 第1部 習慣の機械―なぜ人は習慣から抜け出せないのか(習慣とは何か?/ 脳が習慣を生み出すメカニズム/ 一度習慣化すれば、いつまでも続く/ 「私」を巡る闘い/ 自制心―人間の最大の力?/ 依存症―習慣が悪さするとき)/ 第2部 習慣を変えるには―行動変容の科学(新しい行動変容の科学に向けて/ 成功に向けた計画―行動変容がうまくいくための鍵/ 習慣をハックする―行動変容のための新たなツール/ エピローグ)

【著者紹介】
ラッセル・A・ポルドラック : スタンフォード大学心理学部教授。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にてPh.D.を取得。2014年より現職。人間の脳が、意思決定や実行機能調節、学習や記憶をどのように行っているのかを理解することを目標としている。計算神経科学に基づいたツールの開発や、よりよいデータの解釈に寄与するリソースの提供を通して、研究実践の改革に取り組んでいる

神谷之康 : 京都大学大学院情報学研究科・教授、ATR情報研究所・客員室長(ATRフェロー)。専門は脳情報学、奈良県生まれ。東京大学教養学部卒業。カリフォルニア工科大学でPh.D.取得。機械学習を用いて脳信号を解読する「ブレイン・デコーディング」法を開発し、ヒトの脳活動パターンから視覚イメージや夢の解読することに成功した。SCIENTIFIC AMERICAN誌「科学技術に貢献した50人」(2005)、塚原仲晃賞(2013)、日本学術振興会賞(2014)、大阪科学賞(2015)。アーティストとのコラボレーションも行う

児島修 : 英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    原題は、Hard to break. Why our brains make habits stick. 脳が一度習慣を生み出すと、つい無意識のうちに同じ行動をとってしまう。大脳基底核と大脳皮質の間の活動のループが、ドーパミンの影響を受けながら形成されることがわかってきた。では依存症とは悪い習慣と言えるのか?スマートフォンの使用は行動嗜癖とも言える。行動変容を効果的に行うためには、望まない行動の引き金となる状況を理解し、計画を立てることである。記憶の再固定化により習慣をハックする研究も検証されている。

  • ばんだねいっぺい

    よくも悪くも習慣を変えられないのは、あれやこれやと迷わずに自動運転で行ける有難いシステムのお陰。一旦、確立したからこそ、それを打ち破るのは、難しい。転居のように大小の環境を変えながら、とにかく、三年は、継続することが必要っぽい。大変だ。

  • buuupuuu

    習慣は、大脳皮質と大脳基底核の間にループ回路が形成されることで、学習される。そして、認知系から運動系へと回路が移り、ひとまとまりになるなどして、自動化する。習慣とは、するつもりがなくてもしてしまうものだと言える。ドーパミンは様々な機能を果たすが、習慣の強化に関わる場面では、予測と実際の報酬の誤差に反応してその放出が調整される。強化の過程は、強化学習の数理モデルによって表現できる。習慣とは異なる仕方で学習されるシステムや、私たちが自制心と呼ぶような諸能力が、習慣と競合しており、人の行動は複合的に産出される。

  • taku

    一章の最後で、私の期待が浅はかなことを教えられた。気持ちを改め正座で読もうと思ったのだが、気付けばソファで横になっている。なるほど習慣は強靭だ。習慣とは、日常生活を送るうえで困らないために脳が生み出すお利口さんなのだが、言うこと聞かない頑固なおバカさんも育ててしまう。その仕組みと、意識的に変えるのは困難であることを知ったうえで、行動変容する糸口を掴みたい人向け。即効性のある方法を求めるなら向かないが、むしろそういう人が読むべきかもしれない、科学で向き合う書。

  • いぬ

    こっちもADHDとか依存に悩む人には参考になりそうだが、より科学的で専門性が高いので難しくもある。正確でより真実に近いだろう。 世のいう「ドーパミン・アドレナリンが出ている」みたいな表現は、正しくはとある受容体でそれを強く感じている、というのが正しいのかな。 一度できた習慣は取り消しづらく、新しい習慣(つまり新しい報酬や期待とそれを得られる一連の流れ)で上書きしなければいけないそう。

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