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Open 「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る

ヨハン・ノルベリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910063201
ISBN 10 : 491006320X
Format
Books
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ人類は21世紀の今も「敵」「味方」に分かれ、戦争をするのか?なぜ最強の皇帝と頭脳に恵まれた中国は、世界を制覇できなかったのか?なぜリベラル派は保守派と同じくらい危険なのか?繁栄企業・国家・文明を衰退させてきた「クローズドの罠」とは?激動の世界の分岐点に立つ私たちが今なすべき「たった一つのこと」とは―。圧倒的な根拠をもとに、私たちが進むべき未来への道筋を開く、世界騒然の衝撃の書!

目次 : 第1部 オープン(オープンな交流―人類史上最大の発明は「交易」だ。これが21世紀にいたるまで、私たちにすさまじい進歩をもたらす。/ オープンな門戸―多様性がある集団ほど問題解決がうまくなる。ローマ、モンゴル、スペイン帝国の興亡と、現代の移民問題が教えるものとは。/ オープンな精神―なぜ科学と啓蒙主義は、ヨーロッパで生きのび発展したのか?西洋人が特別有能だったからではない。「ある条件」がそろっていたからだ。/ オープンな社会―なぜ産業革命は、技術と人材に恵まれた中国ではなく、イギリスで起きたのか?無能な当局と無礼講精神のおかげだ。)/ 第2部 クローズド(「ヤツら」と「オレたち」―なぜ世界は「敵と味方」に分かれるのか?なぜ戦争やヘイトは起こるのか?21世紀の今なお、進化が生んだ「部族主義本能」に私たちは動かされている。/ ゼロサム―「オレたちが貧しいのは誰かが搾取しているから」というゼロサム思考は、人類の本能。だが直感に反して、経済は「プラスサム」なのだ。/ 将来への不安―「昔はよかった。それに引きかえ今は…」。古代から人類はそうボヤいてきた。この「過去の美化」は、事実に反するだけでなく、技術の進歩と社会改善を妨げる。/ 戦うか、逃げるか―自集団の危機を感じると、私たちは強いリーダーを求める。メディア報道とSNSが、右派左派を問わず、この「部族主義」を強化する。/ オープンかクローズドか?―ハンチントン『文明の衝突』に反して、今起きているのは「文明内の衝突」だ。「ゼロサム思考」「部族主義」という人間の本能には抗えないのか?いや、打つ手はある。)

【著者紹介】
ヨハン・ノルベリ : 歴史学者。米ワシントンDC拠点のシンクタンク、ケイトー研究所シニアフェロー。1973年スウェーデン・ストックホルム生まれ。ストックホルム大学にて歴史学の修士号を取得。著作は25か国語に翻訳され、『進歩:人類の未来が明るい10の理由』(晶文社)は各国で高い評価を獲得した。スティーブン・ピンカー、マット・リドレー、ハンス・ロスリングらと並んで、歴史学、経済学、統計学、進化生物学など幅広い領域の最新知見をもとに「楽観的な未来」を構想する、現代を代表するビッグ・シンカーの1人。『OPEN』は、前著『進歩』に続いて「エコノミスト」誌ブック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した

山形浩生 : 評論家、翻訳家、開発コンサルタント。2018年まで野村総合研究所研究員。開発援助関連調査のかたわら、経済、環境問題からSFまで幅広い分野での翻訳と執筆を行う。東京大学大学院工学系研究科都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了

森本正史 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • absinthe

    良本。前半はオープンな社会がイノヴェーションを如何に発展させたかの歴史。後半はそれを阻害する人間の性癖について。リドレーやピンカーを読んでいたら分かっているような話も多いが、知らないことも多かった。有名なロバーズケーブ実験には隠された第一回の実験があったとか。それにしても悲観的な社会観が如何に悪い影響を及ぼすか。人間の心には闇が多い。巻末、僕はオープンだよというエセオープンな人が、もっともクローズドな社会の闇に弱いと書かれている。

  • りょうみや

    交流、交易、規制のなさが技術や文化を発展させてきたことを史実の多くの例を挙げて示している。人が集まると様々な問題が生じるがそれを解決するのもまた多様性の相互作用だとしている。また人は外部集団を警戒し不確実性を避ける本能があり歴史的にオープンとクローズドを揺れ動くことも言っている。本書の主張はオープン、個人主義が正義。例えば移民なども一時的な衝突はあるがオープンのメリットに比べれば些細なことというスタンス。急な変化の負の側面は触れてはいるが弱いので自分で補完する必要があるように思う。

  • よっち

    なぜ人間は今も戦争をするのか、陰謀論は魅力的なのか、リベラル派は保守派と同じくらいクローズドなのか。閉じた世界を生き延びるために今なすべきことを解説した一冊。オープンな交流が圧倒的な進歩をもたらし、多様性がある集団ほど問題解決が上手くなることをたくさんの根拠とともに示していて、将来の不安から過去を美化して新しいものを否定し、強いリーダーを求めて部族主義の強化を繰り返してきた歴史を変えることができるのか。オープンで居続けることは容易ではありませんが、それを乗り越えた先に新たな未来があるのかもしれないですね。

  • 開くことができる人、組織が生き残ってきた。歴史学者の著者がひとつひとつ明らかにしていく。ではなぜ、人は時としてクローズドな態度をとってしまうのか。オープンな社会に有害なものを取り除こう、排除しようとするといつの間にか自分自身がクローズドな人間になってしまう。何だかメビウスの輪みたいな話。

  • ta_chanko

    人間は本来、交易する生き物。他人や他集団に対してオープンで、自分にないものを他者と交換することで個人や集団として発展してきた。しかしゼロサム思考に陥ると、人間も社会もクローズになりうる。国家や社会が衰退する原因は、中央集権・官僚制・規制・既得権の保護・教条主義・差別・弾圧…。オープンな社会で多様な価値観が入り交じると、摩擦・ストレス・失敗が増える。しかしそれこそが、社会を発展させる原動力。都会の人混みもストレスフルだが、そういう場所でイノベーションが起こる。いたずらに格差や分断を煽るのは良くない。

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