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この会社は実在しません 1

ヨシモトミネ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041163511
ISBN 10 : 404116351X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan

Content Description

ある日、会社で資料整理をしていた私は「開封厳禁」と書かれた段ボール箱を発見しました。中に入っていたのは、とにかく"異様"の一言につきる資料の数々。――私の勤める会社は、どこか、おかしいのでしょうか。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kanonlicht

    勤務する会社の倉庫で多数の文書や記録媒体が入った箱を見つけた総務部の新入社員が、小説投稿サイトにその書き起こしをアップしていくなかで、少しずつ会社の異常性が明らかになり、やがて自身のまわりにもおかしなことが起こり始める。流行りのモキュメンタリーながら、本作そのものがモキュメンタリーだとはじめから宣言しているメタ的手法が面白い。洗脳×怪異×因習というホラーの基本要素を全方向にカバーしているのは、抜かりないと捉えるかtoo muchと捉えるか、評価が分かれるところ。

  • さちこ

    モキュメンタリー。

  • くさてる

    最近はやりのモキュメンタリ―ぽいホラー小説かなあと思っていたのだけど(二度目)、良い意味で裏切られました。恐怖の正体こそ正統派のホラーだけど、現代的に料理されていて、読者が入り込みやすい構成になっている。「あり得ない」ことが起きる小説では、途中で「いやそうはならんやろ」と思って醒めてしまうことがあるけれど、この小説はそこもうまかった。そうとう「あり得ない」ことがたくさん起きるのに、最後まで醒めることなく読めました。面白かった。

  • 佐倉

    芦原瑞穂が職場で発見した「開封厳禁」と書かれたダンボール。そこには芦原が勤めるスノウ製菓にまつわる不可解な出来事が記録された書類とUSBが入っていた……というモキュメンタリー的な導入で入り、中盤からは青春要素や恋愛要素も入りつつ、終盤にかけてちゃんとホラー、後味悪めで落としてくれる。登場人物の過去描写や芦原と宮下の青春青春した関係性にちょっとクドさを感じたものの、二人の関係性が怪異に回収されてしまう展開は結構好き。怪異の在り方もブラック企業にありがちな”アットホーム”に着目した点が新鮮だった。

  • kana

    最近流行りのモキュメンタリー要素を盛り込みつつも、同ジャンルにありがちな考察要素を多く残すタイプとは異なり、想像以上にキャラクターが描かれ、わかりやすさ重視の展開を経て全ての謎が明かされる。タイトルと表紙もそういうことか!と納得するけど、しっかりホラーなので最後まで読んでもすっきりはしません。一歩間違えば、企業の社員への啓蒙ってホラーだし、その表紙はフィクションでもそういったホワイト企業アピールの闇はあながち嘘でもなくて、そういうリアリティあるディティールの描き方が本筋のストーリーよりぞくっとしました。

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