死刑囚最後の日 岩波文庫 改版

ユーゴー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003253182
ISBN 10 : 4003253183
フォーマット
出版社
発行年月
1982年06月
日本
追加情報
:
15cm,169p

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読書メーターレビュー

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  • thayami さん

    著者の立ち位置『1832年の序文』、特に”3つの理由”を踏まえた本編での検証。故に、主人公の名前、職業、あるいは罪状の記載がないのだと解釈。死刑制度の是非はともかく、「自己制御の可否」が齎す物心両面での変化を、如何に人権という基準で計るのか、が頭に浮かぶ。特に”時間”。例えば、主人公は「5 stages of Grief」の最終ステージを踏むことなく最期を迎えた。補ったのが半強制的な他力。心理的影響が随所に感じられた。最後の最後まで抗う姿勢も、読者への問題提起ではなかろうか。

  • みっぴー さん

    被害者の遺族の気持ちをまるっきり無視している感じがして、死刑囚に同情や憐れみは感じませんでした。冤罪などの問題もありますが、やはり優先すべきは被害者の側。犯罪者を生み出した社会こそ悪であるというユーゴーの主張はもっともらしく聞こえますが、残念ながら生まれながらの悪人、快楽のために殺人を犯す人間がいることも確かです。人は神ではないから、人間の本質なんて見抜けません。法治国家と言えども人を裁くのは所詮人間だということを忘れてはならないと思いました。

  • かえるくん。 さん

    一人の男の死刑が確定され、執行までどのような心境で生きるのかありありと描写している。1832年3月、ユゴーが28歳の若さで執筆したようだ。ちょうどこの時代、フランスは激動にあった。7月革命。そんな中で見世物にされるあのギロチンで死刑執行される日が迫り、男の心理状態がなんとも言えない。男にも家族がある。どのような罪を犯したかは明かされていないが、本編の後の序がなかなか読み応えがあった。ユゴーは死刑制度に反対していた。死刑執行人の精神的な疲弊も伝わってくる。死刑制度の是非はそれぞれだけど。

  • 那由田 忠 さん

    ユーゴーの異様なまでの筆力に感嘆する。ただ、どうも19世紀半ばのフランスの死刑は、現在の日本の死刑と違って、人殺しだけにも限られないし、多数の庶民の見世物になっているなど、確かに容認しがたいものであるとわかる。18世紀半ばにベッカリーアが死刑廃止論を唱えた伝統があり、ユーゴーも彼に言及している。いまの日本の死刑廃止論の論点と重なる点があまりないように見えたのが、ちょっと面白かった。レ・ミゼラブルとベッカリーアを読みたくなった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    死刑を宣告され、死刑を待つ囚人の分刻みに膾にされるような恐怖、彼の死刑を嘲りながら見に来るであろう群衆への恐怖、家族への愛とそれが否定された時の絶望、神父の言葉の薄っぺらさと神への思慕が希望がわずかばかりに残ったばかりに強くなった絶望と恐怖がひしひしと詰まった文章から伝わってきました。そして彼の罪状が明らかにされません。「汝、罪非ずんば石持て打て」と言う言葉が唐突に浮かびました。生きていく中で人に「私は善だ」と言える人は少なく、人を裁くことも命を握るような決断をするような資格はよく、振り返ってみれば無い。

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