Books

ユリイカ 2020年 9月号 特集 女オタクの現在

Eureka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791703906
ISBN 10 : 4791703901
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

わたしたちとその愛
“わたしたち”にとって「オタク」であるとはどういうことか、それはなにを語らしめ、どのような自己を導いてみせるのか、そこにはなにか謎のようなものはあるのか。愛着と嗜好をめぐって織りなされるオタクという(/としての)主体のテーゼ。



【目次】

特集*女オタクの現在――推しとわたし

●インタビュー
ハッピー・ゴー・ラッキー――今日もオタクは生きている / つづ井 聞き手・構成=青柳美帆子

●詩
きみ推し / 最果タヒ

●推しとわたし
推しと俺 / 悠木 碧
推しと萌えとオタクと女 / 王谷 晶
推し依存症 / 綾奈ゆにこ
推しと二次創作をめぐる断想 / 隠岐さや香

●推しの倫理
君に会いたい――コロナ禍下の女オタクである私と君と / 金巻ともこ
孤独にあること、痛くあること――「推す」という生き様 / 筒井晴香
「推し」を語るとは何か――あるいはマキさんの輝く日常 / 橋迫瑞穂
〈消費者フェミニズム〉批判序説 / 水上 文

●女/オタクの履歴
呼ばれた名前で / 岡田 育
怖いと思うのはもうやめた / 川口晴美
魂のお宅訪問 / 松澤千晶
あなたもまた消費される身体になる / 木上芙実子
腐女子はバッド・フェミニスト(?) / 柳ヶ瀬 舞

●オタクという性と主体
〈私〉の性的主体性――腐女子と夢女子 / 吉澤夏子
オタクに男女はあるのか――ジェンダーの桎梏を超えて / 佐倉智美
女オタク*――「オタク」をクィア的実存から読み解く / 古怒田望人/いりや
オメガバースを読む――乱反射する欲望と現実 / 高島 鈴

●マンガ
SPECIAL DAY / 真田つづる

●鼎談
〈女オタク〉とは誰のことか――私的領域と公共性 / 田中東子 ひらりさ 中村香住

●女オタクは行動する
二〇二〇年の「801ちゃん」 / こじま(801ちゃん)
審神者なるものは過去へ飛ぶ それは歴史の繰り返し / 汀 こるもの
彼女たちの「願わくは同好に頒(わか)たん」 / 橋本麻里
「オタク」の私と「オタクではない」小説 / 柳川麻衣
感想を書く職業 / 哉村哉子

●書き手としての女‐オタク
のがれること・つくること・つながること / 田中東子
批評――オタクと推しを繋ぐ言葉。 / 西森路代
オタク女子たちが「自重」してきたもの――ネットマナー、半生、夢小説 / 青柳美帆子
私たちは帝国だったんだけど、とはいえ私はストームトルーパーにすらなれないかもしれない――『スター・ウォーズ』とファンガール / 北村紗衣

●不可視化されないために
女オタクが衣装を着て創り出したアンサー / ちゃんもも◎
或る女おたく「おれ」 / 西田 藍
女性を眼差すオタク女性の葛藤と希望 / 卜沢彩子
女/オタクという多重する経験を生きること。創作を通してアイデンティを語ること。 / 近藤銀河

●「女ヲタ」の現在
「女が女を推す」ことを介してつながる女ヲタコミュニティ / 中村香住
アイドル研究する女ヲタのまなざし――えりぴよの視線の先へ / 上岡磨奈
「イケメン」な女性アイドル――工藤遥試論 / 青田麻未

●世界の外側に向かって
白球を追いかける人、を追いかける人 / 高山羽根子
パブリック・イメージ・アンリミテッド / ニイマリコ
バンギャルの見られ方――自意識過剰な闇のゆくえ / 藤谷千明
ヲタ活盛りのテクノロジー / 久保友香

●ジャンル基礎研究
女子大生にみるアニメ・ゲーム系オタクとアイドル系オタクの象徴闘争 / 片岡栄美
同人誌という曖昧な輪郭――女性向け二次創作の現在地 / 石川 優
曖昧な「乙女」たち――乙女ゲームにおける両義性 / 小出治都子

●わたしたちの物語
短歌とBLの間で / 松野志保
『星矢』オタク、オリンピアに立つ / 藤村シシン
花道が続いていなくても / 麦島汐美
アイドルを看取るという時代へ / 山野萌絵

●女オタクのアルケオロジー
私と彼女たちの物語 / 小澤京子
嶽本野ばらとアウグスティヌス――乙女と内に秘められた過剰の美学 / 横田祐美子
アートの魅力を女子目線で再発見!――一六―一七世紀イタリアにおける女性の美術鑑賞 / 古川 萌



●連載
私の平成史 8 / 中村 稔

●モノ・ローグ mono.logue*11
心の穴 / 菊地信義

●詩
蜜蜂の羽音――岡井隆のための誄歌 / 石井辰彦

●今月の作品
千種創一・為平 澪・河上 蒼・鳥居橋萬福・義若ユウスケ・かるべまさひろ / 選=和合亮一

●われ発見せり
封筒、その長方形にのって / 汐入憂希


表紙イラストレーション cover illustration = カシワイ

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • けろり

    他の書籍を読んだ時以上に色々と自分自身の事を考えてしまいました。細部までとはいきませんでしたが、ほぼ一気読みしてしまいました。

  • しゅん

    「女オタク」(という言葉への揺らぎも含めて)の中の違いが感じられる。今まで、多種多様な人がいるのは抽象的には理解できても、ぼんやりとして観念しか持てなかった。実感と距離、今と歴史の間を行き来する中で語られる言葉にはそれぞれに異物感があって、その複雑な具体性を知る良い機会となったし、自分に照らせる部分も多かった。西森路代、 横田祐美子、 卜沢彩子、松野志保各氏の文章に特に刺激を受ける。『聖闘士星矢』から古代ギリシャ研究者になった藤村シシンさんの文章にはかなり笑った。オメガバースという概念を初めて知りました。

  • 美夜

    購入。まずはつづ井さんのインタビューから。これ読んでて、私もつづ井さんが書いたnoteを読んで、「腐女子」が自虐派生用語だってことを知って、私もこれからは自虐するのはやめて、「好きなものは好き!」って言ってこうと思ったんだよな。思い出した。 読みがいがありそうな特集なので、残りはこれからじっくり読みます。

  • Leaf★Moon

    何かを推しながら生きること、オタクというアイデンティティを持ちながら生きることに危うさを感じるが、この生き方からおそらく逃れられない。ならば考え続けよう、と思った。

  • 袖崎いたる

    女・オタクとあるように、トピックされるのはオタ活ばかりではなく、セクシュアリティへの視線が注目されがち。いかに女であることが性的なクエスチョンとなっているか。また、女オタクにはオタクと言うだけで男性向けコンテンツが主流となっているのか、といった含みもある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items