ユリイカ 2018年 7月号 特集 バーチャルYouTuber

ユリイカ編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791703517
ISBN 10 : 4791703510
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
追加情報
:
245p;23

内容詳細

バーチャルYouYuberとは何か?
タレントの新しい形式のひとつとして「YouTuber」というものが確立されつつある。「バーチャルYouTuber」とは3DCGのアバターを介してその名のとおり「YouTuber」としての配信を行う架空のキャラクター群を差す。そこにはインターネットにおける素人のタレント化とVRやAI以降のキャラクター文化の結びつきが生じているのではないだろうか。いまもっとも先鋭な文化の様態に迫る特集号。

【目次】

■私が出会った人々*31
故旧哀傷・出英利 / 中村稔

■詩
フー・アー・ユー / 岩倉文也

特集*バーチャルYouTuber

■バーチャルYouTuberとの遭遇
シンギュラリティと絆と愛――人間とバーチャルYouTuberが出会うとき / キズナアイ(聞き手=編集部)
輝夜月と仮想世界に! / AO
VTuberは、世界に向かってAIを叫ぶ / 小林信行
バーチャル化する人の存在――VTuberの来し方、行く末 / 広田稔
ヤンキーが加藤ローサにファンレターを出していたことに絶望したけど安心してください。Vチューバーなら大丈夫です。 / 海猫沢めろん

■実質的な“わたし”たち
委員長は美少年の夢を見るか? / 届木ウカ+月ノ美兎
個人バーチャルYouTuberという「自身のイデア」――自己の再出産と魂の交歓 / 届木ウカ
「声」という商品のパッケージとしてのVTuber / 皇牙サキ
きっかけ/気づき/直球玉/得たものと失ったもの / 月ノ美兎

■見るものと見られるもの
にじさんじ公式ライバーたちの実質的現実(バーチャルライブ) / 泉信行
月ノ美兎は水を飲む / 新八角
潜在的なあなた、ひとりで / 原島大輔
極私的仮想存在者作業日報 / 小林銅蟲

■観測者と存在者
セクシー系VTuberが語る「VTuberと量子力学」 / 万楽えね
バーチャルなバーチャルと、ノット・バーチャルなバーチャル / 赤月ゆに

■#VTuber学会
バーチャルYouTuberの三つの身体――パーソン、ペルソナ、キャラクタ / 難波優輝
なぜ『ユリイカ』はYouTuber特集ではなくVTuber特集を出すのか? / 竹本竜都
バーチャルYouTuberとコミュニケーション・データベース / 谷島貫太
バーチャルYouTuberミーム論 / 木村すらいむ

■差異と反復
周回のその先に――バーチャルYouTuberの分岐点をめぐって / さやわか+ばるぼら+黒瀬陽平
自律冥界――或いはオートマート/オートクトン / 丹生谷貴志
キャラクター・ギークカルチャー・バーチャルYouTuber / 松下哲也
縫い付けられた声 / 黒嵜想

■Virtual Ethics
新しい遊びのつくり方 / みゅみゅ
ごく主観的な話 / じーえふ
くまーめいど、バーチャルをやる / 窓ハルカ
二一世紀の可愛い機械のトルコ人たち / 久木田水生
虚構世界のキャラクターの人権とVTuberの人権にかんする覚書 / 藤田祥平
ヴァーチャルなキャラクターの操演と動物性についての試論 / 猪口智広

■過去と速度
バーチャルYouTuber略史 / にゃるら

■今月の作品
まるらおこ/吉岡瑠璃/ゆずりはすみれ/Resu/森田 直
選=水無田気流

■われ発見せり
二〇一〇年代、セルフィーもいいけどフーディーもね / きりとりめでる


書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuiti HARATA @ EDiX with ehongoLAB.

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読書メーターレビュー

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  • c さん

    速すぎる。00年代以降のユリイカを、ハイプ雑誌だのミーハーだの今まで散々馬鹿にしてきたが、今バーチャルYouTuberを扱うという決断には笑いや呆れを通り越して恐怖を感じる。初音ミクを特集したときもこれほど速くはなかった。キズナアイの登場からすら二年経っていないし、本格的にバズったのは昨年末から年明けにかけてだ。ファンや当事者さえジャンルに振り回されている現状で、思想誌本来の学究的アプローチなど望むべくもない。必然、特集はいつも以上に軽い読み物になっているが、ただターゲット層を考えると正解かも知れない。

  • ぷほは さん

    kindle版にて。関心の狭さが際立つ格好になっている。時間軸やジャンル幅をもう少し広げてその関係性を問わなければならないのに、youtuberの前にバーチャルyoutuberの話を始めてしまった結果、みんな「バーチャル」を中心に於いて議論してしまう。海猫沢の突き放した愛情とレポートのような文章が唯一この現象を読み解くに相応しいポジショニングであるように感じた。社会学者ならば、TVの「素人」性とyoutuberの区別をした上で、バーチャルyoutuberとゆるキャラあたりの比較から進むのが順当だろうか。

  • よいおいこらしょ さん

    2018年、Vtuberはカルチャーの最先端だった。今は大衆化してコンテンツ的消費がなされているが、本書では最先端技術への期待、肉体・精神・ペルソナの相違、仮想の肉体を持つことへの展望などが(2021年より)ビビッドに書かれている。「いるけどいない・いないけどいる」と事実上に存在するVtuberは、水を飲んで配信している

  • プロムナード さん

    「情報が劣化しているわけではない。純粋化しているのだ」という海猫沢めろんを皮切りに、VTuber受容の進化を掘り下げる泉信行、既に基本文献感のある難波優輝など、どっぷり浸かった識者達の記事に唸る。隣接分野からの分析も面白く、猪口智広のファーリー文化との比較は多様性を肯定する世界観などの本質に迫っている気がした。VTuber本人では届木ウカの文が魅力的で、VR存在の方が魂のノイズが少ないという確信に感じ入る。雑誌全体の構成は粗雑だが、これら一部の刺激的な記事は今しか読めない(書けない)価値があると思う。

  • もJTB さん

    お祭り感、希望を感じてる勢と、諦念してる勢、ノってるけど冷静勢、シラけてるけど没入してる勢、が1冊にごちゃまぜになっていて各自まったく連帯できなさそうで良い

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