ヤン=ヴェルナー・ミュラー

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試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想 下

ヤン=ヴェルナー・ミュラー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000613521
ISBN 10 : 4000613529
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

二〇世紀のヨーロッパを舞台に、民主主義の思想と実践をめぐって数々の思想家たちが繰り広げたドラマ。第二次大戦後を扱う下巻では、冷戦下でソ連型社会主義・社会民主主義・キリスト教民主主義が三つ巴に展開し、「六八年」を機に文化変容を遂げる世紀末までを扱う。アレント、マリタン、サルトル、ソルジェニーツィン、マルクーゼ、ハーバーマス、フーコー、ハイエク、オークショット、ハヴェルなど多数の思想家・政治家が登場。二〇世紀思想史を骨太な構想の上に繊細な筆致で描き出した著者ミュラーの代表作。

目次 : 第4章 再建の思想―自己規制する民主主義と「人民民主主義」(程々の品位ある国家/ キリスト教民主主義の契機/ 思想の取引 ほか)/ 第5章 異議申し立ての新時代―「父親なき社会」に向かって(理論ですか?いいえ、結構です/ 日常生活の革命/ 民主主義の変容 ほか)/ 第6章 反政治、そして歴史の終わり?(「民主主義の危機」/ フランスにおける反全体主義の目覚め/ 守勢にまわる社会民主主義 ほか)

【著者紹介】
ヤン=ヴェルナー・ミュラー : 1970年ドイツ生。オックスフォード大学で博士号取得。現在、プリンストン大学政治学部教授。政治思想史・政治理論。著書多数

板橋拓己 : 1978年生。成蹊大学法学部教授。国際政治史、ドイツ政治史

田口晃 : 1944年生。元北海道大学教授・元北海学園大学教授。ヨーロッパ政治史

五十嵐美香 : 1984年生。北海道大学大学院法学研究科修士課程修了

五十嵐元道 : 1984年生。関西大学政策創造学部准教授。国際関係論、安全保障論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どら猫さとっち

    本書は第二次大戦後の民主主義が、どのようになっていくかをひもといている。戦争が終わっても、スターリンの粛正は続き、民主主義は曲がりなりに形成していく。そして今、民主主義が危機的状況になりつつあるようだ。日本もアメリカも、ヨーロッパも“試される”ようである。民主主義の歴史を長く読みたい人にはおすすめしたい。

  • むっち

    第二次世界大戦後の冷戦体制の下での欧州の民主主義をめぐる議論が西欧東欧を縦横無尽に語られる下巻は圧巻です。下巻だけでも感銘を受ける。  戦後の立憲秩序 ファシズムの対抗原理としての人民民主主義とその対抗として自由主義。共通する官僚政治。官僚政治から生じた人民民主主義の全体主義の接近(フランス革命からのつながりでの視点)。その間のキリスト教民主主義と社会民主主義が接近した欧州の福祉国家という官僚国家。社会主義の死滅が、自由主勝利といえない現実。こうしてみるとプラトン以来、民主政治は本当に機能するのかという

  • 一度読んで分かるような本ではないことは理解した上で、上巻よりわからんかった…しばらくしてからまた読もう。 1970年代以降におけるハーバーマスやフーコーの重要性を改めて認識した。

  • 八八

    第2次世界大戦がファシズム体制を思想としても完膚なきまで叩き潰した後、アメリカ・西ヨーロッパを中心とした自由主義国家とマルクス・レーニン主義を標榜する国家にヨーロッパ大陸は分割された。上巻では戦後どの様に民主主義を作るのか、大衆と政治の関係に関して様々な議論が巻き起こる。キリスト教民主主義から出発して官僚化、家父長家する政治に対抗した68年の出来事、そして東側の思索と失敗を描き、現在の民主主義がどのように構築されたのかを描く。

  • うーひー

    WW2後に台頭した、ヨーロッパ共同体やキリスト教民主主義は、必ずしも民主主義的な文脈から生まれたわけではない。また、これらの体制が得意とする、経済政策ないし利益分配のための政治は、政治の意義を国家が自らの「崇高な価値」を実現するための手段であると考えると、必ずしも政治的なものとは言えない(政治の安楽死)。また、1968年に各地で発生した社会の異議申し立ては、政治体制そのものは変えなかったが(議会制民主主義の維持)、ジェンダー主流化などの議論を巻き起こすことで、実質的な代表制の拡大に大きく貢献した。

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