モーリス・センダック

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わたしの兄の本

モーリス・センダック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087815337
ISBN 10 : 4087815331
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
31p;23

内容詳細

「ならば地獄へ行け!」と
熊が吠え、空は翳り、つむじ風がとどろき、
世界は大きく冬の側に傾く―――――

モーリス・センダック、正真正銘の遺作!
兄ジャックを亡くし、最愛の人も亡くし、
自身の死をも意識したセンダックが、
魂を昇華させ紡いだ美しいイメージ!

ジャックとガイ、兄弟の生と死が交錯する物語が、
鮮やかな色彩と言葉によって描かれる。
死去する4日前まで、病床で校正紙を何度も推敲し、
ようやくOKを出したとされる、センダック最期の一冊。
柴田元幸の名訳も必見!

【著者プロフィール】
モーリス・センダック(1928−2012)
絵本作家。アメリカ・ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
スパイク・ジョーンズによって映画化もされ世界的に大ヒットした『かいじゅうたちのいるところ』をはじめとして、80冊を超える作品を発表した絵本界の巨人。
1952年『あなはほるもの おっこちるとこ』がニューヨーク・タイムズ年間最優秀図書に選ばれたのを始め、1964年『かいじゅうたちのいるところ』でコールデコット賞、1970年国際アンデルセン賞画家賞、1982年『まどのそとのそのまたむこう』で第33回全米図書賞(児童文学部門)、1983年ローラ・インガルス・ワイルダー賞、1996年全米芸術勲章、2003年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞、など受賞・受章多数。

【訳者プロフィール】
柴田元幸(しばた もとゆき)
アメリカ文学研究者、翻訳家。
ポール・オースター、フィリップ・ロスなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。また文芸誌「MONKEY」編集人など多方面で活躍している。
著書に『生半可な学者』(講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(サントリー学芸賞受賞)、『死んでいるかしら』など。訳書トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。

【著者紹介】
モーリス・センダック : 1928‐2012。絵本作家、舞台美術家。世界的大ヒット作『かいじゅうたちのいるところ』をはじめとして、著作多数。1964年、『かいじゅうたちのいるところ』でコルデコット賞受賞後、1970年に国際アンデルセン賞画家賞、1983年に全米図書館協会によるローラ・インガルス・ワイルダー賞、1996年にアメリカ芸術への貢献によって全米芸術勲章など、受賞多数。2003年にはスウェーデン政府が設立した児童文学作品に与えられる国際的なアストリッド・リンドグレーン記念文学賞の第1回受賞者となる

柴田元幸 : 1954‐。アメリカ文学研究者、翻訳家。著書に『生半可な學者』(講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(サントリー学芸賞受賞)など。訳書トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。現代アメリカ文学を数多く翻訳。文芸誌「MONKEY」編集人など多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    『かいじゅうたちのいるところ』のセンダックの遺作。離れ離れになった兄弟の再会と別れが鮮やかで優しい色合いの絵で綴られます。物語は抽象的で難解ですが、弟ガイが眠りにつく兄に両腕を枝のように巻きつける最後の場面が心に残りました。このおとぎ話は作者の「別れの言葉である」そうですが、何と印象深い白鳥の歌であることか。ガイは言う「おやすみ/僕の夢を見ておくれ」。兄に、そして読者である私にも。その言葉に、昔彼の絵本を読んでもらい、その溶々たるイメージに身を任せて眠りについた日のことを思い出さずにはいられませんでした。

  • ぐうぐう さん

    絵本における絵と文の関係は、文を絵が説明するか、絵を文が説明しているか、そのどちらかだ。それぞれ補完する関係性ではあるが、決して同等に存在しているのではなく、そこに力関係が見て取れるのだ。絵に力がある場合と、文に力がある場合とに。絵に力がある場合は文が添え物となり、文に力がある場あるは絵が添え物となる。だが『わたしの兄の本』は、絵と文が同等に存在している。どちらかが添え物ではなく、どちらもが同じ力を放っている。だからといって、別々にあるのでもない。その関係性は、まるで兄弟のようだ。(つづく)

  • とよぽん さん

    不思議な魅力を持つ絵本だった。図書館の、書架に柴田元幸さん訳、という背表紙の文字を見つけて。一読では、なかなか分かりづらいところがあった。二度、三度読み、解説なども読んで、何と壮大で、愛を試される厳しい物語なのかと思った。これが遺作ということだが、世界的大ヒット作「かいじゅうたちのいるところ」も読んでみたい。

  • まりこ さん

    子供向けの絵本かの思い手に取ってみたが、地獄・熊が吠え・己を解体。少し恐ろしかった。モーリス・センダックが完成させた最後の一冊だとか。

  • AKIKO-WILL さん

    絵本にしては、序文を読んでも一度読んだだけでは理解できない不思議な世界。絵も可愛らしいよりも美術館に飾られているような感じの絵。翻訳が柴田元幸さんだから手にとってみたが…不思議!

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