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みどりのゆび 岩波少年文庫

モリス・ドリュオン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001141016
ISBN 10 : 4001141019
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

裕福に暮らしていたチト少年は、お父さんが兵器を作る人だったことを知り、驚いた。そして、自分が不思議な「みどりのゆび」をもっていることに気づいたチトは、町じゅうに花を咲かせる…。小学校中級以上向。

【著者紹介】
モーリスドリュオン : 1918〜。フランスの作家。パリに生まれる。第2次世界大戦に出征。ナチス・ドイツに占領された祖国を離れ、イギリスへ移り、レジスタンスを呼びかけた。ゴンクール賞を受けた『大家族』で始まる、すぐれた三部作『人間の終末』が有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Willie the Wildcat

    無垢な心、故の真理。成長すると共に見えなくなるのではなく、向き合わないだけ。心底に宿る/眠る”心”を呼び覚ますキッカケ。表層的には花だが、深層的には子供たち、「未来」。移ろいやすいヒトの心も随所に現れ、如何に持続性が難しいかを語りかけているのも印象的。但し、ジムナスティクの2つの言葉が、すんなり咀嚼できなかった。「クローバー」と「死」。前者は窒素とか小難しことではなく、単に金欲を示唆と解釈。後者は、元に戻せないモノも世の中にはある、という主旨かと推察するも、一瞬ドキリする表現。

  • mocha

    子どもの頃に読んで以来の再読。植物を魔法のように育てる指の印象しかなかったけれど、こんなにもメッセージ性のある物語だったのか。純真な目で見た世界は矛盾に満ちている。主人公チトがきちんと自分の頭で考え、決意を持って行動する姿に、昨今の世界情勢の中で矢面に立つ少女達の強い眼差しが重なる。児童文学にも社会風刺を込めるフランス作品。

  • chimako

    いったい何度目読書になるのだろう。はじめて読んだのは小学生のとき。この本が日本で出版されてすぐの頃だと訳者のあとがき読んで知った。今までに読んだ本のなかで1冊選べと言われたらこの『みどりのゆび』を選ぶ。みどりのゆびをもった小さな男の子チトのお話。年を取った今再読するとまるで哲学書の趣がある。生きていく上の矛盾や生きることの喜び、戦争の不毛な思想、我々大人が知らず知らずのうちに身につけた「普通」と言う概念の危うさ。チトやムシュタークおじさん、子馬ジムナスティックの言葉に教わることも多い。挿絵も素晴らしい。

  • はる

    触れただけであっという間に花や木が育つ指を持つ不思議な少年の物語。ワクワクする設定で、子供が読んでも十分面白いストーリー。でも大人の視線で読むと、シニカルな社会風刺が胸に刺さります。純粋無垢な少年チトから見れば、この世界は悲しみと矛盾だらけ。彼は自分の能力でこの世界の悲しみを取り除こうとしますが……。めでたしめでたしで終わり…と思いきや、その後の詩的なクライマックスが出色。この結末が、この物語を単なる児童文学から一段上のものに高めています。

  • おか

    読友さんのレビューに惹かれて^_^特別な指を持つ8歳の少年チト どんな特別な指かっていうことはヒ ミ ツ^_^児童書ではあると思うが 大人が読むべきでもある、殊に戦争に関係している国々のお偉方は!!!チトのお父さんは兵器工場の社長さんで 大金持ち!そこに生まれたチトは 素晴らしいやり方で戦争を阻止する。チトの周辺の人々の描写もうまく描き分けられている。そして 最終章は意外ではあるが納得の最後かな、、、大きな人にも読んで欲しい児童書です*\(^o^)/*

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