モフセン・マフマルバフ

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アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ

モフセン・マフマルバフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784773801125
ISBN 10 : 4773801123
フォーマット
出版社
発行年月
2001年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,191p

内容詳細

アフガニスタンの虐げられた人々に対し、世界がここまで無関心であることを恥じ、仏像は自らの偉大さなど何の足しにもならないと知って砕けたのだ…。イランの巨匠が世界に差し出すメッセージ。

【著者紹介】
モフセン・マフマルバフ : 1957年、テヘランの貧しい下町に生まれる。10代半ばで当時のパフラヴィ(パーレビ)王政打倒を目指す地下活動に身を投じ、17歳の時、警官の銃を奪おうとして失敗。4年半にわたる獄中生活を体験する。79年のイスラーム革命の成就により釈放され、その後は、世界を変えうるものは暴力ではなく文化であるという考えから、まず作家として、82年からは映画監督として活動を始める。89年にはアフガン難民の男を描いた『サイクリスト』が「すべてのイラン人が見た」と言われるほどの大ヒットを記録し、イラン最高の人気監督となる。日本では2000年の『パンと植木鉢』『ギャベ』同時公開が映画ファンの間で大きな話題を呼び、多くのファンを獲得。近年では家族や友人を対象にした「映画学校」を主催し、娘のサミラの『りんご』、『ブラックボード背負う人』なども製作している

武井みゆき : 宣伝・映画配給会社ムヴィオラ代表。2000年に、ボリビア・ウカマウ集団(ホルヘ・サンヒネス監督)作品の全作品上映や、イランのモフセン・マフマルバフ監督の『パンと植木鉢』『ギャベ』の劇場公開に携わる。2002年公開予定の同監督の最新作『カンダハール』のプロモーションも手がける

渡部良子 : 現在、東京大学人文社会系研究科博士課程に在学し、前近代イラン・イスラーム史を専攻。1997‐99年に、イラン・イスラーム共和国テヘラン大学文学部歴史学科博士課程に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 空猫 さん

    お気に入りさんのレビューから。アフガニスタンのイメージは、数十年続く内戦と米ソの介入。大量の難民。中村哲医師の功績。タリバン。男性至上主義のイスラム教。部族争い…中でも「世界中から見捨てられた国」という悲しい称号がある。同じ主張の繰り返しが目につくが 、その原因と現状を知るには良い本である。なんだか読んでいて辛すぎた。 映画を何処かで観られないかな。

  • 4fdo4 さん

    「崩れ落ちたアフガニスタンの仏像」とはタリバンが爆破したバーミヤン遺跡の石仏である。アフガニスタン。名前は知っているが、この先の人生で訪問することは限りなくゼロと思う国。そのアフガニスタンの内情をイランの映画監督である著者がレポート。救いようがどこにもない。どうしたらこの国はこの悲惨な状況から脱する事ができるのか。案すら出ない。絶望的なレポート。

  • Sakie さん

    詩的な表題。イランの映画監督が東隣の国アフガニスタンの悲惨を慨嘆したレポートの言葉だ。『仏像は、恥辱のために崩れ落ちたのだ。アフガニスタンの虐げられた人びとに対し世界がここまで無関心であることを恥じ、自らの偉大さなど何の足しにもならないと知って砕けたのだ』。ソ連の侵攻、内戦により荒れた国土に、隣国パキスタンで教育されたタリバンが台頭した。部族意識の高い遊牧民の国には国家の認識がないと著者は言う。戦争と武器売買、麻薬精製以外の産業がない国。レポートが書かれたのは9.11前夜だった。今はどうなっているだろう。

  • ラグエル さん

    現在、『ジェノサイド』も同時並行読書中。このアフガニスタンという国のどうにも手の打ちようのなさ、ってのはアフリカの、どうにも手の打ちようのなさとあいまって、ま、それは貧困問題とか部族対立とかにまとめられてしまうのかも知れないけれど。国際協力とか、国益とか、グローバリズムって、何だ。どうしようもない、無力な気持ちに、なる。でも、知らないでいるより、いいのか。知っただけでも。……欺瞞だろう。

  • ネギっ子gen さん

    【発掘本】イランを代表する映画監督マフマルバフによるアフガニスタン・レポート。9・11の米国テロは、未だに記憶に残る大事件。しかし、情報乱れ飛ぶ時代にあって、直前に起きたターリバーンによるバーミヤンの石仏破壊については、どれだけの人が記憶に留めているだろうか?そして、当時<旱魃によって引き起こされた凄まじい飢饉のためにアフガニスタンで100万人の人々に>死が差し迫っていたという事実を、どれだけの人が認識していたか?<「仏像」の破壊については皆声高に叫ぶのに、アフガンの人びと>の死には、何故黙するのか?と。

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