メアリー・ウェルズレー

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中世の写本の隠れた作り手たち(仮)ヘンリー八世から女世捨て人まで

メアリー・ウェルズレー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560093863
ISBN 10 : 4560093865
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

テクストの作者から埋もれた本の発見者まで、中世の写本文化を支えてきた有名無名の男女の人生と作品を、カラー口絵とともに読む。

【著者紹介】
田野崎アンドレーア嵐 : 1993年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程・スウォンジー大学博士課程在籍。専門は西洋中世史、ジェンダー史

和爾桃子 : 翻訳者(主に英米語)、慶應義塾大学文学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 帽子を編みます

    面白かった。写本、修道院の写本室、修道士のイメージでしたがそれだけではなかった。羊皮紙の作り方から始まります。写本の発見、火災による滅失、ギリギリの救済。面白いエピソードの数々にのめりこんでいきます。口絵と本文とを見比べながら読む楽しさ。名もなき写字生、画工の技工。本文の著者も女性は特に来歴不明が当たり前でともすると女性が関わったという事実を消そうとする圧力。現代の研究者にも当てはまります。女世捨て人、封じ込められ一人で過ごす日々、その作品。注釈、原註、用語集などはとばしましたがじっくり読みたい一冊です。

  • 翠埜もぐら

    映画「薔薇の名前」の印象が強くて、写本と言えばトンスラ頭の修道士の仕事と言う刷り込みがあったのですが、元本の作者・写字生・画工・装丁そして写本の注文主とかかわる人たちの多彩なこと。なにより写本は元本の忠実な写しではなく、写す人の思い込みや思惑、時代的な思想のため改変され続けるものだということが驚きでした。文字になったものも口伝に負けず変化するものだって肝に銘じておかないといけないですね。それに余白は書き込むものだった。この書き込みにまた大きな価値があるって、ミステリー小説を読んでいるようで面白かったです。

  • rinakko

    とても面白く読んだ。昔に生きた人々と今が、写本でどう結びつくのか。忘却に埋もれた庶民の姿を垣間見せ、普遍的な思いやその社会の集合的記憶を伝えてくる写本。〈画工たち〉の章では、名もなき職人集団の技に感嘆して口絵を見るのが楽しかった。〈隠れた著者たち〉の章では、自分の言葉をテクストに残せた稀有な女性たちの存在が忘れがたい。後の時代の写字生の余計なミソジニー解釈で、自作の内容を改変されてしまう女性作家マリーのこと(その流れも含めての“写本”だが)。大胆な性表現さえ臆せず使ったウェールズの女性詩人メハインのこと。

  • 人生ゴルディアス

    隙あらば女性の評価が不当だった、男尊女卑だと書くフェミ思想が無ければ、まあ60点かな…という感じだが、隙あらば女性が女性を女性でな感じなので辟易する。写本がいかに奇跡的な経緯を経て現代に伝わっているかの事例など、写本本としてよいところももちろん多々あるが、ちょくちょく挟まる著者の感想とか空想とかは特にいらないんですよ…と思う。フェミ思想が強いのも、強すぎる我と承認欲求のせいではなかろうかと思う。欲求不満感がすごい。女世捨て人(男もいたらしいが)の話は初めて見た気がする。ゆるやかな即身仏みたいなものか。

  • takao

    ふむ

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