ムソルグスキー『展覧会の絵』、ヴェルディ『運命の力』序曲
バッティストーニ&東京フィルハーモニー交響楽団
レスピーギの
『レスピーギ:ローマ三部作』により一躍名を上げたバッティストーニ&東京フィルハーモニー交響楽団による『展覧会の絵』が登場します。『展覧会の絵』にはさまざまな編曲ヴァージョンが存在しますが、バッティストーニが選んだのは最も人気のあるラヴェル版。ただし、バッティストーニのことですから、細部までかなり濃やかな表情付けをおこなっており、さらに最後には強烈なティンパニも加えるなど、自由なスタンスが随所で大きな効果をあげてもいます。
組み合わせは、ヴェルディの『運命の力』序曲。すでに
カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団との録音もリリース済みのバッティストーニの得意演目ですが、今回は東京フィルハーモニー交響楽団との演奏ということで、個性の違いを楽しめるのではないかとも思われます。(HMV)
【収録情報】
● ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲
『展覧会の絵』
● ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレア・バッティストーニ(指揮)
録音時期:2015年9月10日-11日
録音場所:サントリーホール(10日)、東京オペラシティコンサートホール(11日)
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
【アンドレア・バッティストーニ Andrea Battistoni, Conductor】
1987年ヴェローナ生まれ。7歳よりチェロを学び、後に作曲・指揮を学んだ。国際的に頭角を現している若き才能の一人。
キャリアの初期よりバーゼル歌劇場、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、ナポリ・サンカルロ歌劇場、ヴェローナ・フィラルモニコ劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場、カリアリ歌劇場、パレルモ・マッシモ歌劇場、パルマ歌劇場、ミラノ・アルチンボルディ劇場などで指揮。サンクト・ペテルブルク交響楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、RAI国立管弦楽団、ヴェネト・パドヴァ管弦楽団、マントヴァ室内管弦楽団、ミラノ・ポメリーギ・ムジカーリ管弦楽団、マンチェスター・王立カレッジ管弦楽団、ヴェローナ・ディ・アレーナ管弦楽団、イタリア・ジョヴァンニーレ管弦楽団、トレント・ハイドン・ヴォルツァーノ管弦楽団などの優れたオーケストラから招かれている。他に、ブレシアとベルガモの“ミケランジェリ”音楽祭、ペーザロ・ロッシーニ音楽祭、パルマ・ヴェルディ音楽祭などにも登場しており、ポゴレリッチ、ディンゴ、ブルネロらの著名ソリストと共演。
2011年1月よりパルマ歌劇場首席客演指揮者に就任。2012年には東京二期会に『ナブッコ』で初登場した後、ミラノ・スカラ座に『フィガロの結婚』でデビュー。ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団との『イル・トロヴァトーレ』演奏会形式の登壇につづき、2013年にはベルリン・ドイツ・オペラ『ナブッコ』を指揮。他にも近年の注目すべき公演として、ナポリでの『ラ・ボエーム』、ミラノ・スカラ座管弦楽団とローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団のコンサート・デビュー、ヴァレンシアでの『ラ・ボエーム』、アレーナ・ディ・ヴェローナでの『仮面舞踏会』や『カルミナ・ブラーナ』などが挙げられる。
2013年6月よりジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者に5年契約で就任。『オテッロ』は、同年のベスト公演と評された。
日本でも、2013年5月のレスピーギ「ローマ三部作」、2014年1月のマーラー:交響曲第1番《巨人》の、東京フィル定期公演とそのCD(日本コロムビア)が、コンサート・ゴーアーとCDファンの双方から高い評価を得た。2015年のシーズンから同フィルの首席客演指揮者に就任。(日本コロムビア)