ミハイル シーシキン

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ヌマヌマ はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選

ミハイル シーシキン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208404
ISBN 10 : 4309208401
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
340p;20

内容詳細

英雄ガガーリンの母が“地球の心臓部”に突き進む「空のかなたの坊や」、厳格な校長だった母の思い出を抒情豊かに綴る「バックベルトの付いたコート」、ロシアの大都市を麻痺させたコンピュータ・ウィルスをめぐる数奇な物語「聖夜のサイバーパンク、あるいは『クリスマスの夜―117.DIR』」、“ロシア文学史上もっとも汚い言葉で書かれた小説”と称される型破りな「ロザンナ」、孤独な女教師の追憶を流れるような文体で活写する「霧の中から月が出た」、ある知識人が罰として引き取ることになった“レーニン”が大暴れする「馬鹿と暮らして」、モスクワのバラックを舞台に悪臭と官能が入り混じる「赤いキャビアのサンドイッチ」、謎の作家が体験する鏡の中の世界を描く「トロヤの空の眺め」など、すべてがユニークかつオリジナルな12の物語。現代ロシアの多様な魅力を映しだすいまだかつてない「沼」アンソロジー。

【著者紹介】
沼野充義 : 1954年東京生まれ。名古屋外国語大学副学長・教授。東京大学名誉教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学、ハーヴァード大学スラヴ文学修士。著書に、『徹夜の塊1 亡命文学論』(作品社、サントリー学芸賞)、『徹夜の塊2 ユートピア文学論』(作品社、読売文学賞)など

沼野恭子 : 1957年東京生まれ。東京外国語大学教授。ロシア文学・比較文学・翻訳家。東京大学大学院博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    決して分かりやすく面白い作品ばかりではないが、それだけにロシア文学の幅広さと奥深さを感じることが出来る。郷愁的で美しい小品から血反吐に塗れた狂気の怪作まで、多様な作風のなかにも、社会体制と気候風土が醸成する共通の風味のようなものがあり、成る程、確かに続けて読んでいるとハマってしまいそうだ。楽しみはペレーヴィンだったが、キャレールの傑作伝記小説『リモノフ』で知ったエドゥアルド・リモーノフの作品(長篇の一部)が収録されていたのは嬉しい驚き。刺激ある作品の中で際立っているのはエロフェーエフの「馬鹿と暮らして」。

  • マリリン さん

    読み進める程に深みにハマる感がよい12篇。『バックベルトのついたコート』で惹き込まれ『庭の経験』で一杯煽り、『聖夜のサイバーパンク、「あるいはクリスマスの夜-117.DIR』で眩暈を感じ、『超特急「ロシアの弾丸」』で酔いつぶれ、『ロザンナ』でこれポルノか...と頭を振り正気に戻ろうとしたら『馬鹿と暮らして』でここまで書くか! と思いつつ酩酊できる傑作選。ウオッカの香りと共に漂ってくる現代のロシア事情。多様な背景が絡んでいるから更に面白い。愉しい翻訳に思わず笑ったレーちゃん。ロシアのイメージが崩壊してきた。

  • 愛玉子 さん

    現代ロシア小説のアンソロジー。露文ってタブーに挑戦すべしという謎の義務感からか、やたらファ◯クやら排泄物やらブッ込んでくるところがありますが、あまり攻めているものよりは抒情的な作品に惹かれます。亡き母と、母が好きだった歌手の人生を思いながら、生死を超越した瞬間との邂逅を描く『バックベルトの付いたコート』、シニカルな語り口と乾いたユーモアが好き『聖夜のサイバーパンク、あるいは「クリスマスの夜ー117.DIR」』辺りが良かった。ちなみに『ロザンナ』は「ロシア文学史上もっとも汚い言葉で書かれた小説」とのこと(笑

  • 燃えつきた棒 さん

    ユーモラスな響きの書名、赤、白、緑、青に金色を散りばめた表紙には、ほのぼのとしたクマと可愛らしいマトリョーシカの絵。 これは、きっと沼野先生ご夫妻からのクリスマスプレゼントに違いない。 すべての読みかけ本をすっ飛ばして、さっそくかぶりつこう! やはり、僕の感性は昭和なのか、ポストモダン風の物語は、いつもどおりあまりピンと来ない。 というわけで、お気に入りの物語だけを、挙げてみたい。

  • yyrn さん

    ほのぼのした表紙に私も騙されたがw、騙されてもソンのない?これまで味わったことのない読書体験だった。抑圧されたソ連やロシア社会で(嫌いを嫌いだと、バカをバカだと公言できない、と思われる環境下で)自己を如何に表現し公表するか?この本で紹介されている12人のロシア作家のそれぞれがその腕前を存分に発揮しているので、わかりにくい表現も見受けられるが、少し辛抱して読み進めていくと、中々に味わい深い物語がそこには綴られていた。がしかし、その味わいは、どれもTVドラマや映画には成り得ない類のものばかりだな(たぶん)w

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ミハイル シーシキン

1961年モスクワ生れ。『皆を一夜が待っている』(1993年)で文芸誌「旗」最優秀デビュー作賞を受賞。『イズマイル陥落』(1999年)で2000年ロシアブッカー賞、『ヴィーナスの毛(ホウライシダ)』(2005年)では、国民的ベストセラー賞とボリシャーヤ・クニーガ賞をダブル受賞。結果的に、現在ロシアに

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