基本情報
内容詳細
「狂気」をめぐるフーコーの問題群は、文学の領域においても展開された。人間の“境界=極限”が、その言語活動において探られ、「作品」が生み出される地点へとまなざしが向けられていく。コレクション第2巻「文学・侵犯」は、「侵犯への序言」「言語の無限反復」「幻想の図書館」「外の思考」「作者とは何か」などを収録。「いつの日か試みねば」とフーコー自身語りつつ、大部な著作としてまとめられることのなかったテーマの論考を集めた本書は、「幻の書」ともいうべき一冊である。
目次 : ルーセルにおける言うことと見ること/ かくも残酷な知/ 侵犯への序言/ 言語の無限反復/ 夜明けの光を見張って/ 距たり・アスペクト・起源/ 幻想の図書館/ アクタイオーンの散文/ 空間の言語/ 血を流す言葉/ J=P・利シャールのマラルメ/ 書くことの義務/ 物語の背後にあるもの/ 外の思考/ 彼は二つの単語の間を泳ぐ人だった/ アリアドネーは縊死した/ 作者とは何か
【著者紹介】
ミシェル・フーコー : 1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没
小林康夫 : 1950年生まれ。東京大学教授
石田英敬 : 1953年生まれ。東京大学教授
松浦寿輝 : 1954年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
ミシェル・フーコー
1926‐1984年、フランスの哲学者。心理学に関する研究ののち、『狂気の歴史』(1961年)を刊行。西洋文明における“知”の存立条件を探る一連の「知の考古学」を企て、『言葉と物』(1966年)刊行に至る。1970年代以降、“知”と権力作用の絡み合いをめぐる系譜学的研究を行い、『監獄の誕生』(197
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