マーティン・ヴァン・クレヴェルト

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戦争の変遷

マーティン・ヴァン・クレヴェルト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562047307
ISBN 10 : 4562047305
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦争は国家の「利益」を求めた行為ではない、それ自体が人類の営みと看破、真っ向からクラウゼヴィッツの『戦争論』批判を展開したスリリングな名著。テロとの戦いを予見、これからの国家のあり方までを見据える。

【著者紹介】
マーチン・ファン・クレフェルト : 軍事史および戦略研究家。ロンドン大学経済政治学学院(LSE)で博士号を取得した後、1971年から2010年までイスラエルのヘブライ大学歴史学部で教鞭を執る。また、アメリカなど主要諸国政府の防衛問題アドバイザーとしても活躍

石津朋之 : 獨協大学卒、ロンドン大学SOAS及び同大学キングスカレッジ大学院修士課程修了、オックスフォード大学大学院研究科修了。防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長。拓殖大学、放送大学非常勤講師。「歴史と戦争研究会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きゃれら

    冷戦終結直後の著作で当時は大いに批判を受けたらしいが、今日の状況を見事に予測している必読の良書。自分は「戦争」を忌避、唾棄すべきものとして目を背けてきたが、それにより大切なことを見落としてきたことを思い知らされた。本書は、戦争は「命を懸ける危険」があるからこそ、命を懸けるに値する魅力あるものになっていると主張する。戦争とは人を殺すことではなく、殺されるかもしれないという覚悟で始まるというのだ。政治の延長というクラウゼヴィッツ的な見方では、人類、社会、文明への理解は表層的にならざるを得ない。

  • hiyu

    主張するところは理解できなくはない。P264の戦争とはとの指摘はなるほどと思う。ただし、クラウゼヴィッツ批判については非常に疑問。クラウゼヴィッツ的世界観はいわば教科書的な点もあり、従ってすべてを網羅できるものではない側面があると感じているが、そのあたりの言及は少ないと感じる。また、一部孫子の兵法書を思わせる内容も散見されているが、そのあたりの指摘はなかった。よって、なるほど以上の感覚になったかというと微妙。

  • ひろし

    クラウゼヴィッツの想定した世界観と近代国家という概念に、自分がいかに囚われているかを痛感した。さらにそれが最早現実を説明できなくなりつつある現実にも気づかされた。本書が1991年に出版されたものであるが、その先見性には目を見張るものがある。長い歴史をさかのぼった考察は深く、また多様な観点から分析されており、非常に新鮮かつ説得力のあるものだった。

  • ウラー

    クラウゼヴィッツ的戦争観の誤りを指摘。クラウゼヴィッツとその後の戦略家たちは、戦争が兵士によって行われることを忘れている。クラウゼヴィッツ的戦争観によって作られた正規軍は、現在多発する低強度紛争で役に立たない。p158「戦争法規のいちばんの役目は、軍隊自体を守ること」兵士の精神を守り、軍隊の力を無節操な暴力とは異なるものにする。p285の攻城戦と核戦争の比較が面白い。攻城戦では、包囲した側に十分な用意があれば必ず勝利できるため、それが分かると籠城側は降伏する。同様に核も無理心中以外の用途には使えない。

  • 1.3manen

    戦争といえばクラウゼヴィッツの『戦争論』(フォム・クリーゲ、70ページ)を想起するが、本著は誰が、何を目的に戦っているのかを解明すると冒頭で宣言されている(15ページ)。核戦争とあるが、既に広島、長崎原爆、水爆、福一原発事故と核の放射能の恐ろしさは実体験しているため、決してやってはならない。インドやパキスタンも隣国でいがみ合っている。核戦争は大虐殺の別名(47ページ)。どうしたら軍縮を進めつつ、原発廃炉へ漏れのないように管理するか。国家への組織的暴力が戦争(75ページ)はカントも指摘。怒り⇒怖い痛い⇒死。

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