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ウクライナの夜 革命と侵攻の現代史

マーシ・ショア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766428285
ISBN 10 : 4766428285
Format
Books
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ウクライナとEUとの連合協定への署名を拒んだヤヌコーヴィチ政権を倒したマイダン革命、そこにつけこんだロシアによるクリミア併合、ロシアを後ろ盾とする反政府の分離主義武装勢力とウクライナ政府軍とのドンバス紛争へと続く事態を、大文字の歴史に、多様なウクライナ社会の証言者たちの声を織り交ぜながら立体的に描き出す。“生の声”によるウクライナ現代史。

目次 : 第1部 マイダン革命(空を黒く染める煙/ ゴーゴリの国/ その壮大な意図/ ガリツィアのファンタジー/ 存在しなかった革命 ほか)/ 第2部 キーウの東での戦争(ロシアの旅行者たち/ 門に立つカリギュラ/ おばあちゃんの戦争/ 何一つ真実ではない(ダチョウのシュールレアリズム)/ プーチンのサイレーンたち ほか)

【著者紹介】
マーシ・ショア : 1972年生まれ。イェール大学准教授。夫は歴史学者のティモシー・スナイダー同大学教授。20世紀から現在までの中東欧圏の“intellectual history”を研究している。現象学やマルキシズムにとりわけ関心を向けている

池田年穂 : 1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。専門は移民論、移民文学、アメリカ社会史。ティモシー・スナイダーやタナハシ・コーツ、ピーター・ポマランツェフなどの作品の日本での紹介者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Nobuko Hashimoto

    たいへん興味深く一気に読んだ。2014年の政変「マイダン革命」とロシアのクリミア併合、東部ウクライナでの親露派との紛争に関わった人たちの体験。口々に、マイダンで初めてウクライナに市民社会が生まれたと言っていることが印象的。

  • スー

    82マイダン革命からロシアの介入による東部の紛争を体験したウクライナ人達の体験談です。ウクライナとポーランドは独ソ戦時には殺し合っていたのにウクライナの混乱期にはポーランド人が助けてくれるのには感動しました。マイダン革命の時はほぼ内戦状態のようでスナイパーの狙撃や治安部隊による暴力や拷問が横行していて想像以上に酷かった様子がわかります。ウクライナ東部では親露派とウクライナ独立派の対立が親と子や兄弟を分かち分裂している、教育やプロパガンダ等による影響でウクライナは引き裂かれていた。

  • マイダン革命からドンパス紛争までを反ロ、親ロ、ロシア話者、ロシア兵と様々なウクライナに住まう人々の生の声を通じて語るウクライナの現代史。ちょっとアレクシェーヴィッチのインタビュー集を思わせるつくり。このインタビューから8年経った今、ただただ彼等の無事を祈るばかり。「いったい私たちには何ができるんでしょう?」「ただウクライナという国があることを忘れないでください」

  • Francis

    2014年ウクライナで起こった二つの出来事、マイダン革命とクリミア「併合」ルガンスク、ドネツク人民共和国「独立」を一般市民の証言を通して描く。この二つの出来事があった事により1991年ソヴィエト連邦の崩壊で棚ぼた式に成立したウクライナ共和国がようやく民主的な国民国家としての歩みを始めた事が理解できた。だからロシアのプーチン大統領はマイダン革命以後の新生ウクライナを認めず、消滅させようとしているのだろう。プーチンの企みを認めるわけにはいかない。負けるな、ウクライナ!ウクライナに栄光あれ。

  • Marcel Proust

    2014年のマイダン革命と、ウクライナ東部へのロシアの侵略戦争をインタビューを元にして構成された一冊だ。14年の時点でロシアの侵略を「内戦」などと表現したり、革命を「極右の民族主義者の扇動」などと表現するロシアの荒唐無稽なプロパガンダが日本の報道でも溢れていた。本書を読めば、我々の身近にあるウクライナ関連の「情報」がいかに「モスクワのフィルター」を通して届いていたかが分かる。本書に書かれている通り、14年からのドンバスへのロシアの侵略は全く虚構の理由から始められ、22年の戦争も全く同じだったという事だ。

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