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女たちがつくってきたお酒の歴史

マロリー・オメーラ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794227508
ISBN 10 : 4794227507
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

酒の世界史において「酒」を生みだし育ててきた女性たちの存在は大きい。
古代、酒の醸造は女たちの仕事、中世の修道女はホップを加えたビールを生み出し、
女性錬金術師が「蒸留」の技術を見出した。
だが、酒が発展し経済力を生み出すようになると、男たちが取り上げて女たちを排除する。
その抑圧をたくましく潜り抜けて酒と酒文化を進化発展させた女たちも存在した。

古代から21世紀にいたるまで、中東、欧州、アジア、アフリカ、アメリカ大陸まで、
「女と酒」の世界史を豊富なエピソードと軽快な辛口ユーモア満載で描く。

<目次より>
第1章 酔った猿とアルコールの発見──有史以前
第2章 クレオパトラの飲酒クラブ――古代世界
第3章 聖ヒルデガルトと修道女たちの愉しみ――中世前期
第4章 李清照と悪魔の日曜学校――中世中期
第5章 規範を笑い飛ばすメアリー・フリス――ルネサンス期
第6章 女帝エカテリーナのウォッカ帝国――18世紀
第7章 未亡人クリコと女性たちを虜にした味――19世紀
第8章 エイダ・コールマンと「アメリカン・バー」――20世紀
第9章 密輸酒の女王ガートルード・リスゴー――1920年代
第10章 テキーラとズボンとルーチャ・レジェスの栄光――1930〜40年代
第11章 サニー・サンドと「ビーチコマー」――1950年代
第12章 レディースナイトはベッシー・ウィリアムソンとともに――1960〜70年代
第13章 ジョイ・スペンスのアニバーサリーブレンド――1980〜90年代
第14章 ジュリー・ライナーは午後三時過ぎのバーテンダー――2000年代
第15章 アピウェ・カサニ・マウェラの新風――2010年代

【著者紹介】
マロリー・オメーラ : 数々の受賞歴とベストセラーをもつ作家であり、歴史研究家、脚本家、独立系映画会社プロデューサー。愛読家に人気のポッドキャスト「Reading Glasses」で共同ホストを務める。本書は2022年のジェームズ・ビアード財団賞を受賞

椰野みさと : 早稲田大学第一文学部卒。英語教育系出版社勤務を経て、現在は学術書を中心とした編集職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    醸造から販売、バーテンダーや飲酒シーンに至るまで、酒の歴史には女性がほとんど登場しない。しかし元来、そのすべての段階で女性が関わるのは珍しくなかった事情を明らかにする。酒が儲かる事業となると、女の自立を恐れた男が意図的に女性を排除していったと見る。フェミニズム的視点ともとれるが、地域と民族と宗教を問わず女性が抑圧されてきた多くの例証をあげていく。日本でも酒蔵に女が入るのは神が怒ると禁じられるなど、酒絡みの話に女が関わるべきではないとの刷り込みがあったのだ。個人的には酔い潰れた女性を見たくないのは事実だが。

  • マル

    古今東西、女性がお酒造りにどう関わってきたか 女性がお酒を造ることや女性の飲酒 とくに外での飲酒を政府や社会がどう扱ってきたのかについての歴史。女性が仕事につけない時代や社会においてお酒造りがほぼ唯一の現金収入を得る手段だったが様々な制約を受けてきた 女性が外でお酒を飲むことを許さない時代や地域も多い ニューヨークですら1970年に公共の場での性差別を禁じる法律が 女性による運動の結果制定されるまでは 多くのバーが女性立入禁止だったらしい 今の時代もひとりでも非難されずかつ安全に飲めるか課題は残っている

  • 拡がる読書会@大阪

    酒の歴史における女性の重要な役割を解明した一冊。 世界各地の文化や歴史を通じて、女性が酒文化にどのように貢献してきたかを具体的に探り、その過程で女性が直面してきた差別や偏見も鋭く指摘しています。と女性の関係を社会的、文化的、経済的な側面から多角的に検証しており、歴史的な逸話や具体例が豊富で、読み物としても楽しめます。 https://note.com/sharebookworld/n/nade438e2a16e

  • ハラペコ

    フェミっぽい文章は警戒していたよりも少なく、そこにまず安堵した。むしろ、料理史・社会史としての内容の充実、構成の巧みさが際立っていて、読みやすい上に記憶に残る箇所も多かった。全15章で、一章ごとに一人の女性を軸にして、一世代程度の縦の歴史と、その時期、あるいは関連する醸造の横の歴史が記述される。家庭内醸造はほぼ女性が担ってきたこと、公共空間の飲酒は女性は禁止されてきたこと、それなのに男性の過剰飲酒は女性(妻、母親)の責任とされてきたことを強調する。 すべてのお酒は、ある種ガーリードリンクだとも。

  • 金吾庄左ェ門

    女性は被害者という意識が強すぎる感もありますが、女性がお酒を造る→家庭でお酒を造る→庶民が酒に親しむ→政府権力がそれを規制したり課税したりするという流れを知る事が出来ました。酒を通してあるいは当時の世相を通して紹介される女性達も男顔負けのアウトローぶりを発揮してくれます。また酒を通して差別の歴史も知る事が出来ます。白人男性優位の世界を打ち崩したのは酒でもあったのです。様々な種類の酒が製造される中で、女性と酒を巡る戦いは、未だにどこかで続いているのかも知れません。辰馬きよはもっと知られるべき日本人女性です。

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