Product Details
ISBN 10 : 4846101134
Content Description
原子力発電の推進の結果、核廃棄物の処分が待ったなしの問題として、原発先進国を悩ませている。核廃棄物の処分はその固有の毒性のため極めて困難な問題である。しかも、史上最悪の猛毒といわれるプルトニウムは、その半減期が2万4000年で、天文学的時間を通じて放射線を放出し続けるわけで、技術的にも処理方法が確立されているとは、到底言えない。本書は、原子力大国フランスの核廃棄物処理問題の分析を通じ、核廃棄物が人類と共存できないことを明らかにし、反原発を訴える。また訳者による、フランスの核廃棄物処理の最新分析も収録する。
目次 : 核廃棄物は人と共存できるか(放射性廃棄物に関する毒あるいは偽瞞/ 野蛮な専門家たち/ 原子化の条件/ 遺産/ 果てしない言語/ 放射性廃棄物とは/ 闘争の記録/ 進歩の信奉者たちの意見/ 科学への幻想/ 放射性廃棄物の地中埋設についての重要文書)/ フランスの原子力と放射性廃棄物「処分」の現状についてのノート(原子力と放射性廃棄物/ 世界第二の原子力国となったフランスの原子力政策/ 訳者がためらいながら思ったこと/ フランスの放射性廃棄物「処分」の方針と現状/ 最近のフランス原子力状況の大きな変化)
【著者紹介】
マルチーヌ・ドギオーム : 1954年生まれ。10年間医学に従事した。フランスでチェルノブイリ原発事故後に流布された偽りの情報に憤慨して、真実を知り理解をより深めるためにGSIENおよびCRII RADのメンバーとなった
桜井醇児 : 1936年生まれ。専門は低温、磁性など物性物理学の実験。富山大学理学部教授
ル・パップ・ジャン=ポール : 1947年生まれ。大島渚著の『解体と噴出』を仏訳した。1977年から大阪在住。関西大学常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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