マルセー・ルドゥレダ

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ダイヤモンド広場マルセー・ルドゥレダ作 岩波文庫

マルセー・ルドゥレダ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003273913
ISBN 10 : 4003273915
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
田澤耕 ,  
追加情報
:
289p;15

内容詳細

三十以上の言語に翻訳されている,世界的によく知られた名作.現代カタルーニャ文学の至宝と言われる.スペイン内戦の混乱に翻弄されるように生きたひとりの女性の愛のゆくえを,散文詩のような美しい文体で綴る.「この作品は,私の意見では,内戦後にスペインで出版された最も美しい小説である」(G.ガルシア=マルケス).

[目次]
地 図
ダイヤモンド広場
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解 説(田澤 耕)

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読書メーターレビュー

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  • アン さん

    カタルーニャ州バルセロナ。ナタリアはダイヤモンド広場で出会った青年と結婚し2人の子供を出産。やがてスペイン内戦が勃発し夫は共和国軍の民兵として前線へ。彼女は働き始め、育児と鳩の世話に追われる混沌とした日々を送り心労で押し潰されそうに。クルメタという愛称、利己的な夫の不可解な呟き、死と飢えと絶望。うめき声を押し留めてきた彼女が手を差し伸べられ号泣する場面は胸が詰まります。内戦に翻弄され、前夫の呪縛や心の傷を抱えながらも懸命に乗り越え生きる姿。優しさと温もりに触れ、心を解き放たれ開く柔らかな光さす新しい扉。

  • (C17H26O4) さん

    読むほどに苦しくなるのにすごく好きだ。水銀のような気性のキメットとダイヤモンド広場で出会い、幸せな結婚をしたはずのナタリアの心から次第に色彩が消えていく。目に映っている街は鮮やかなのに。自由奔放なキメットに腹が立つ。それを受け入れるクルメタ(ナタリア)にも悲しくて腹が立つ。キメットが共和国側の民兵として戦線に赴いてからの貧しさは更に悲惨で、心身共に追い詰められ子供を連れて死を選ぼうとする姿はただただ辛い。スペイン内戦が背景として描かれてもいるが、これは1人の女性の人生の物語だ。ふいに差し伸べられた手に →

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    人生の全てはダイアモンド広場で始まった。ダイヤモンド広場でキメットに出会ったクルメタ(ナタリア)に待ち受けていたのは一筋縄ではいかない結婚生活、そしてスペイン内戦。大仰で見通しが甘いキメットとの結婚生活は読んでいると余りにも息苦しくて不快感に襲われた。特に初期に頻発する「かわいそうなマリア」という口癖には「何様のつもり?」とイライラした。しかし、ナタリアが全てを失ってから光がやっと差した気がした。彼女の側にアントニがいて本当に良かった。そして罪悪感や義務から解き放たれた彼女が始まりの場所に戻れた場面が素敵

  • あさうみ さん

    素晴らしい。美しい恋愛小説を読んだのは久しぶりな気がする。ほろ苦く煌びやかな青春、動乱の辛苦に内戦の傷、子供と心中を決意するも、悲しく尊い優しさと愛に救われる。淡々と書かれセピア色のような世界にところどころ綺麗な彩が映る物語。ガルシア=マルケス絶賛も納得。読んで良かった!

  • いの さん

    「ダイヤモンド広場」というきらびやかなタイトルに魅力を感じました。歴史の知識に乏しい私は海外カタルーニャ語で書かれた小説がどれほどの重みがあるのか知りませんでした。自分たちの言葉にスペイン内戦により厳しい制限をかけられていたのです。この小説はひとりの女性の語りで物事はすすみます。境遇や環境が違っていても何故だか懐かしくそれはきっと回想をする女性を共感したい…できる自分がいるからなのでしょうか。どれだけ年齢を重ねても変わらない光と影が交差した時間。気がつけば涙が頬を濡らしていました。

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