マルクス・シドニウス・ファルクス

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奴隷のしつけ方 ちくま文庫

マルクス・シドニウス・ファルクス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480436627
ISBN 10 : 4480436626
フォーマット
出版社
発行年月
2020年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;15

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • あたびー さん

    古代ローマ人の名が著者として挙げられているが、彼は架空の人物で、実際にはケンブリッジ大の先生が書いた本。なので本書は古代の様々な文献からの思想やエピソードを引きながら構築されている。奴隷を所有することの正当性はローマ人の頭の中では揺るぎなく、奴隷を罰する事にも疑問は呈さず、女奴隷と性的な関係を結ぶことは当然(妻側は‪✕‬)である、と言った現代では受け入れられない事柄を 取り除ければ、ちゃんと食べさせ、褒め、良好な関係を結ぶなどの方法論にはうなずけるところもある。

  • 姉勤 さん

    二世紀ごろの代々ローマ貴族(階級はないが)だった人物が著した、奴隷に関わるハウツー本を現代風に訳した英学者の翻訳本。よくある管理職や社長向けのビジネス本のようだが、まあ実際はブラック企業の人心掌握術に近い。欧米的人権感覚と家畜扱いが矛盾なく同居したメンタルは、古代人に限ったことではなく人権や平等主義はある種の宗教にも見えてしまう。奴隷といえどもランニングコストは相当なものだが、待遇次第で、悪環境の場合は、外国人技能実習生とそれに近い人件費で働く日本人を想定するば、現代の奴隷と言える。

  • さとうしん さん

    古代ローマ人の書の翻訳という体裁の古代ローマ奴隷入門。奴隷というのは我々の想像からかけ離れたものではなく、今の日本の社会でも似たような人々は存在しそうである。ことによるとそれは自分自身であるかもしれないという気付きを与えてくれる。各章末の本来の著者による解説は奴隷制に否定的な論調である一方で、奴隷制に肯定的な名目上の著者マルクスの主張をすんなり受け入れそうになるのが怖い。

  • sanosano さん

    なかなか手の込んだ本で.ところどころ爆笑.酷い制度ではあったんだけどそれなりの秩序は保とうとしていたのだなぁと感心.歴史的な知識が皆無でも充分楽しめます.そして帯が秀逸.

  • ぽ さん

    メモ:農場奴隷の話をどこかでもっと読んでみたい

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