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ISBN 10 : 415210211X
Content Description
オランダの小さな村の酪農家で育ったヤスが、赤いジャケットを脱がなくなったのは10歳の時だった。大切なウサギの代わりに兄が死にますようにと神に祈り、それがほんとうになったから。これ以上悪いことが起こらないよう外の世界から自分を守るためのジャケットだ。でも、どんどん家族は壊れていき、ヤスはますます自分の内に閉じこもる―史上最年少でブッカー国際賞受賞。詩人としても活躍するオランダ文学界の新星が、類いまれな表現力で“喪失”を描いた長篇小説デビュー作。
【著者紹介】
マリーケ・ルカス・ライネフェルト : 1991年生まれ(he/him)。オランダ・北ブラバント州の農家で育った作家、詩人。2015年、詩集Kalfsvlies(仔牛の羊膜)でデビューし、オランダ国内の新人詩人に授与されるC.Budding’賞の最優秀作品に選ばれる。2018年に出版されたデビュー長篇の『不快な夕闇』は、オランダのみで28万部を突破するベストセラーとなり、2020年に英訳版The Discomfort of Eveningが権威あるブッカー国際賞を受賞。同賞史上最年少の29歳での受賞となった
國森由美子 : 桐朋学園大学音楽学部卒、オランダ文学翻訳家、ライデン日本博物館シーボルトハウス公認ガイド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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