神は数学者か? 数学の不可思議な歴史 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 “数理を愉しむ”シリーズ

マリオ・リヴィオ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150505073
ISBN 10 : 4150505071
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
416p;16

内容詳細

人間の純粋な思考の産物であるはずの数学。その数学がなぜ、宇宙構造や自然現象、遺伝の法則、株価の挙動など、現実の世界を説明するのにこれほどまでに役に立つのか?創造主は数学をもとにこの世界を創ったのか?ピタゴラスの定理から非ユークリッド幾何学、結び目理論まで数学の発展の歴史を追いながら、アインシュタインをも悩ませた「数学の不条理な有効性」の謎に迫るポピュラー・サイエンス。

目次 : 第1章 謎/ 第2章 神秘主義者たち―数秘術師と哲学者/ 第3章 魔術師たち―達人と異端者/ 第4章 魔術師たち―懐疑主義者と巨人/ 第5章 統計学者と確率学者―不確実性の科学/ 第6章 幾何学者たち―未来の衝撃/ 第7章 論理学者たち―論理を論理する/ 第8章 不条理な有効性?/ 第9章 人間の精神、数学、宇宙について

【著者紹介】
マリオ・リヴィオ : 天体物理学者。アメリカにある宇宙望遠鏡科学研究所の科学部門長をつとめた経歴を持つ。宇宙の膨張からブラックホール近傍の物理現象、知的生命の起源など、関心は広い。著書に国際ピタゴラス賞とペアノ賞を受賞した『黄金比はすべてを美しくするか?』、『偉大なる失敗』(ともにハヤカワ・ノンフィクション文庫)など

千葉敏生 : 翻訳家。早稲田大学理工学部数理科学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かんやん さん

    数学は発明か、発見か?「思考の産物である数学が、なぜ物理的対象に巧く適合するのか?」(アインシュタイン)いわば、数学の不条理なまでの有効性。数学を崇めるピタゴラス教団、プラトンのアカデミアから、数学を天文学に適用したガリレオ、神の存在を論理的に証明しようとするデカルト、天体の運行を支配する重力に神を見出すニュートンetc彼らはプラトン主義で、一方、形式主義者は数学を抽象的で知的なゲームと見なす。しかし、役に立たないはずの純粋数学が、のちに科学に適用されるばかりか、数学的予想に現実が従うこともある。つまり→

  • やいっち さん

    数学には(も)門外漢の小生だが、数学の魅力に嵌って久しい。古代ギリシャ(あるいはその前から?)の昔から、数の持つ想像を絶する力には多くの哲学者らが問いを投げかけてきた。このところ、文系の本が続いたので、久々に理系(っぽい)の本を読みだしてた。  数学の持つ異常なまでの有効性は何故なのか。そもそも多くの定理や証明などの数学的構造は、発明なのか発見なのか。その問いかけは、哲学や芸術などのジャンルを超えて、永遠の謎として、これからも探求が続いていくのだろう。

  • 鐵太郎 さん

    この場合の神とは、宗教的なそれより「この世界を作った絶対の存在」と考えるべき。この命題に挑むため、数学は発見なのか発明なのか、についての視点で論じます。数学が人間の人知が及ぶ前から当然に存在したものならば、それは発見に過ぎません。ならばこの世界の森羅万象を説明しうるツールとしてもっとも汎用的な数学は、神自身の手になるもの。しかしこの世界を説明するために人間がこのツールを作ったのなら、数学は発見されたものと言うことになります。どちらなのか。──結論について言いたいことはあるけれど、これは面白い数学論ですね。

  • なつみかん さん

    これを読んでいるって読書メーターに載せたら「賢い!」と思われそうだなぁ〜ってトコロで手にとったのだけれど、読んでみたら、基になる知識が足りないし、結局、自分の賢さの底を感じ、自分に嘘はつけないよなぁ・・・なんて😆

  • roughfractus02 さん

    人間が先か、数学が先か・・・数学は人間の発明品か、人間が発見する客観的実在かという論争は、数学的対象の実在に関する問いとなって数学史のあらゆる場所に出現する。本書は、数学を後者と思わせる二面、「不条理な有効性」と「受動性」を紹介する。前者は説明できないが有効なケースであり、言語的論理で説明不能なものが数理的に説明できる場合であり、後者は結び目の美しさに惹かれて個々に取り組む問題が超弦理論で一気に花開く場合だ。一方で著者は、生物学など数学で記述不能な場合を挙げつつ、脳は数学で記述可能である点を付け加える。

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マリオ・リヴィオ

天体物理学者。アメリカにある宇宙望遠鏡科学研究所の科学部門長をつとめた経歴を持つ。宇宙の膨張からブラックホール近傍の物理現象、知的生命の起源など、関心は広い。著書に国際ピタゴラス賞とペアノ賞を受賞した『黄金比はすべてを美しくするか?』、『偉大なる失敗』(ともにハヤカワ・ノンフィクション文庫)など

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