マリアーナ・エンリケス

人物・団体ページへ

わたしたちが火の中で失くしたもの

マリアーナ・エンリケス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207483
ISBN 10 : 4309207480
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
241p;20

内容詳細

家の前に母親と住む汚い子供、酒浸りの高校時代、幽霊屋敷、子供と小動物の殺し屋、通りで見つけた頭蓋骨、鎖で脚をつながれた子供、黒い水から生まれた奇形児たち、「燃える女たち」の反乱…。読み進めるうちに、底知れぬ恐怖に満ちた現実に囚われていく。ラテンアメリカ新世代の“ホラー・プリンセス”が作りだす濃密なゴシックワールド。

【著者紹介】
マリアーナ・エンリケス : 1973年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。作家・ジャーナリスト。95年『降りるのは最悪』で作家デビュー。「パヒナ/12」紙の発行にも携わっている

安藤哲行 : 1948年岐阜県生まれ。ラテンアメリカ文学・翻訳家。摂南大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    アルゼンチン発のホラーが日本に上陸。どれも耳元で金属音を以て殴られるような厭さに包まれたものばかり。尚、アルゼンチンの情勢を知っている人ならより一層、その闇の黒さと絶望感を味わえるでしょう。「汚い子」の語り部がいつまでも出て行かないコンスティトゥシオンの成り立ちと現在の様子はデトロイトを思わせる風ですし、「オステリア」は『シャイニング』のように場の記憶かと思いきや、LGBTの人々が如何に生きにくい時代であったかを最後で知らしめる冷たさに背筋が凍る。「酔いしれた歳月」の堕ちぶりとそれによる惨劇もエグい。

  • 夜間飛行 さん

    南米の治安の悪い街で、呪術と暴力の結びついた風土が女の子達に自分の身は自分で守るしかないという姿勢を取らせる。その一方、血を嗅ぎわけ麻薬や炎の中へ身を投じる者もいる。日常生活が誘拐や殺人に絶えず侵食されているこの土地では誰かが突然いなくなる事もある。或いは監禁されクスリでボロボロになった子供が現れたりもする。そうした情景が原初的な記憶とも未来への意志とも取れる辺り、バロウズとの接点があるように思った。ともあれここに差し出される血や吐き気の心象は、他者との残酷な関わりから政治意識が芽生えていく道筋だろうか。

  • HANA さん

    アルゼンチン作家によるホラー短編集。基本女性の視点で語られており鬱々とした心理描写が続くが、それが上手く嵌った場合は作中恐るべき効果をもたらしている。基本家や家庭に纏わる話に良作が多く、本書中の白眉ともいうべき「アデーラの家」や現実か妄想か判別の付かないまま恐るべきラストを迎える「隣の中庭」、家庭の問題がそのまま異様に不穏なラストに直結する「パブリートは小さな釘を打った」等は忘れがたい印象を残す。表題作に顕著なように抑圧された心理は恐怖に直結するのかな。江戸時代の怪談に女性を主役とする物が多かったように。

  • ヘラジカ さん

    アルゼンチン作家による短編集。『アメリカン・ホラー・ストーリー』を髣髴とさせるクラシカルサイコホラー多め。12作収録されていてスプラッター描写も多いが、中にはジョイス・キャロル・オーツ風の怪奇小説もあって、表現の露骨なものとそこまででもないものの緩急のつけ方が非常に上手い。人間の狂気を具現化したような悪夢世界に陶酔した。ここ最近読んだ小説のなかではピカイチの恐怖度。表題作はホラーとしてではなくフェミニズム文学としてもとても優れていると思う。欧米を席巻したとのことだがそれも納得の短編集だった。

  • りつこ さん

    圧倒的な悪意や狂気や暴力、肉体的な力の差を目の当たりにすると、自分の無力を認めざるを得なくなり腰が抜けるような状態になるが、ここに収められた作品にはそういう類いの恐怖で満ちていて、確かにこれはホラーだ。ジャンルとしてのホラーではなく比喩的なホラー。いやむしろホラーというジャンルを広げた作品と言ってもいいかもしれない。忘れたくて忘れられない作品が多いが中でも表題作、「汚い子」「アデーラの家」「パブリートは小さな釘を打った」「隣の中庭」「黒い水の下」が印象的。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マリアーナ・エンリケス

1973年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。作家・ジャーナリスト。95年『降りるのは最悪』で作家デビュー。「パヒナ/12」紙の発行にも携わっている

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品