Blu-ray Disc

『サンドリヨン』全曲 ショウ演出、ジョン・ウィルソン&ロンドン・フィル、ダニエル・ドゥ・ニース、ケイト・リンジー、他(2019 ステレオ)(日本語字幕・解説付)

マスネ(1842-1912)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYDX50096
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明


日本語解説付き
現代に蘇る「シンデレラ」の世界!
大きな話題となったマスネの傑作オペラ上演が映像で登場


ペローによる有名なおとぎ話を下敷きにした台本にマスネが作曲した歌劇『サンドリヨン(シンデレラ)』。意地悪な継母と姉たち、舞踏会での王子との恋、ガラスの靴などお馴染みのストーリーに、実の父親のサンドリヨンへの愛情や王子との森での邂逅などドラマティックなプロットを加え、創作当時のベル・エポック時代の皮相的で享楽的な雰囲気をも捉えた作品です。
 本映像は俳優としても高名なフィオナ・ショウによるオリジナル演出にフィオナ・ダンが手を加えた2019年のグラインドボーン音楽祭のための新演出の収録。登場人物たちがスマホをいじり自撮りに興じるなど舞台を現代に置き換えつつ、王子が纏うキラキラのジャケットなどの奇抜な衣装と相まって、現代のおとぎ話として不思議な世界を創り出しています。近現代音楽からジャズ、ポップスまで幅広いレパートリーを誇るBBCプロムスの常連ジョン・ウィルソンのタクトから生まれるマスネの繊細かつ濃密な音楽を背景に、愛らしくたくましいサンドリヨン(ドゥ・ニース)、悩める今風な王子(リンジー)、マジカルなコロラトゥーラが印象的な名付け親の妖精(ミナシヤン)らが見事な演技と歌唱を繰り広げます。(輸入元情報)

【収録情報】
● マスネ:歌劇『サンドリヨン』 (1899) 全曲


 サンドリヨン…ダニエル・ドゥ・ニース(ソプラノ)
 ド・ラ・アルティエール夫人(継母)…アグネス・ツヴィエルコ(メゾ・ソプラノ)
 シャルマン王子…ケイト・リンジー(メゾ・ソプラノ)
 名付け親の妖精…ニーナ・ミナシヤン(ソプラノ)
 ノエミ(義姉)…エドゥアルダ・メロ(ソプラノ)
 ドロテ(義姉)…ジュリー・パスチュロー(メゾ・ソプラノ)
 パンドロフ(父)…ライオネル・ロート(バリトン)、他
 グラインドボーン合唱団
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョン・ウィルソン(指揮)

 オリジナル演出:フィオナ・ショウ
 再演新演出:フィオナ・ダン
 美術:ジョン・バウザー
 衣装:ニッキー・ジリブランド
 照明:アンナ・ワトソン

 収録時期:2019年6月30日
 収録場所:グラインドボーン音楽祭(ライヴ)

● 特典映像:キャスト・ギャラリー

 収録時間:140分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:LPCM 2.0、DTS-HD Master Audio 5.1
 字幕:日・英・仏・独・韓
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
 輸入盤国内仕様(日本語解説付き)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
グラインドボーンに移されたフィオナ・ショ...

投稿日:2021/02/11 (木)

グラインドボーンに移されたフィオナ・ショウ演出が圧巻の出来。コヴェントガーデンやメトでも見られるローラン・ペリー演出を遥かに凌ぐ。演出の工夫は早くも第1幕、ド・ラ・アルティエール伯爵家(つまりリュセットの家)の侍女たちに王子(もちろん、ここでは黙役)を紛れ込ませるところから始まっている。一方、本来は出番のない第2幕冒頭からバレエ音楽にかけて、ずっとリュセットは王子の分身としてバントマイムを演じる。すなわち、二人のドッペルゲンガーぶりを強調する演出の意図は、両者の一目惚れを鏡に映ったアイドル(理想像)との出会いとして見せること。鏡の迷宮での二人の出会い(ジャケ写真)、タイムリミット(午前零時)の到来の見せ方など、全くうまい。幾多のシンデレラものの中で、このマスネ作品の特色は、舞踏会の終わりはまだ第2幕に過ぎず、その先がかなり長いことだ(第3幕、第4幕がある)。以後の演出が描こうとするのは、鏡に映った鏡像に恋した二人が、お互いが自分の分身ではなく、自分とは違う「生身の男/女」であることを分かり合うこと。この演出で多用される象徴によれば、蛹が蝶になること。つまりは大人になること。 ドゥ・ニースのヒロインは従来のリュセットのイメージからすれば少々勝ち気に過ぎるかもしれない。でも、演出の時代設定も現代だし、これぐらい自己主張の明確なシンデレラがいてもいいではないか。黙役としての登場場面も長いケイト・リンジーのイケメンぶりは実に素敵(もちろん歌も)。喜劇的な人物は、国王に至るまで著しく戯画化されてるが、いじわる姉さんたちのデコボコ・コンビぶりなど何ともお見事。この曲の総譜は一見、そんなに巨匠芸を必要としないように見えるが、ヴァーグナー流の半音階主義から擬バロック趣味まで含むマスネのスコアは意外に手ごわい。新鋭ジョン・ウィルソンの指揮も的確だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

3

オペラ に関連する商品情報

おすすめの商品