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読めない人が「読む」世界 読むことの多様性

マシュー・ルベリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562074044
ISBN 10 : 4562074043
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
片桐晶 ,  

Content Description

読むことに困難を抱える人々はどのように読んでいるのか?難読症、過読症、失読症、共感覚、幻覚、認知症の人々の読み方とは。

目次 : 序章 厄介な読者/ 第1章 難読症―ディスレクシア/ 第2章 過読症―ハイパーレクシア/ 第3章 失読症―アレクシア/ 第4章 共感覚―シナスタジア/ 第5章 幻覚/ 第6章 認知症/ 終章

【著者紹介】
マシュー・ルベリー : ロンドン大学クイーン・メアリー校現代文学教授。ヴィクトリア朝文学、メディア史専攻

片桐晶 : 翻訳家。児童書からビジネス書まで幅広いジャンルを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shikada

    多数派の言う「読む」とは違った「読む」を実践する人々にフォーカスして、そもそも「読む」とはどういうことか、を捉え直す一冊。先天的な難読症(ディスクレシア)、脳の損傷などによる後天的な失読症(アレクシア)、幻覚、認知症などを取り上げる。活字をすらすら読めるのは当たり前、本を読むことによって人間は成長する…という言説は、難読症の人を苦しめてきた。学校の音読の時間が苦痛で、その当時に読まされた小説を嫌いになったとか、スムーズに読めないことを隠すためにあらかじめ丸暗記したとか、「怠けている」と見なされたとか…

  • ののたま

    本の読み方は多様だということが分かった。▲識字率の向上により脳や、神経の多様性による識字の違いが可視化されるようになった。難読症は知っていたが、文字から色や味覚を知覚する共感覚は初めて知った。脳内で音読されるのもある種の共感覚なのか。▲自分の中で、Audibleを読書ではないと毛嫌いする風があったが、本書を読み、字を追いかけて読むだけが読書ではないことが知ることができた。技術の発達により、読書の障壁が低くなりつつある良い兆しと思いたい。

  • yuma6287

    ファクトフルネス@"読む"。古代から現代まで、ディスレクシア、ハイパーレクシア、失読症等をレポートやエッセイを引用し、読書の定義に迫る一冊。毎日当たり前に行なう読書という行為が、かくも複雑で定義困難な動作なのかと驚いた。昨日の心・血管修復パッチ「シンフォリウム」の存在を知った時の感情を終始持った。メモを書き込んだり、社会的に配慮された本を販売するといった、アルツハイマーの罹患者の対策や、環境整備が未知の領域で特に面白かった。文章も内容も難しいが、とても為になる本。特に小学校教育に関わる人は読んで損は無い。

  • たかぴ

    読む事は人類にとっては異常な事かも知れないんだな。 これだけ読み過ぎ、読めない、についての種類が多いというのが。

  • 田中峰和

    ニューロダイバーシティに関する本。脳や神経が読字に関連する症状を、受け入れようとする考え方をテーマごとに解説してくれる。難読症(ディクレシア)は、読み書きができないのだが、現代では学習障害として捉え、昔ほどバカ扱いはしないし、それこそダイバーシティなのだ。次に過読症(ハイパークレシア)。自閉症と関連づけられ、映画レインマンで登場する人物もこれにあたる。一度見れば写真のように正確に捉え記憶するが、意味は理解していない。脳卒中から発症する失読症は病をきっかけに読めなくなる。認知症は老齢に伴い発症する。

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