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健康格差 不平等な世界への挑戦

マイケル・マーモット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784535558809
ISBN 10 : 4535558809
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 悲惨のしくみ/ 誰の責任なのか/ 公平な社会、健康な生活/ 誕生時からの公平/ 教育とエンパワーメント/ 生きるために働く/ おとなしく流されてはいけない/ 回復力のあるコミュニティを築く/ 公平な社会/ この世界で公平に生きる/ 希望のしくみ

【著者紹介】
マイケル・マーモット : 1945年イングランド生まれ、オーストラリアで教育を受ける。現在、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(ロンドン大学)疫学・公衆衛生学教授。2015年から2016年にかけて世界医師会長。世界保健機関「健康の社会的決定要因委員会」(2005〜2008年)の委員長を務め、『社会的決定要因と健康格差に関する欧州報告』(2014年)をまとめた。2000年に女王からナイト(Knight)の称号を授与

栗林寛幸 : 1971年生まれ。ケンブリッジ大学大学院修士課程修了。翻訳家、一橋大学経済研究所研究員

野田浩夫 : 1952年生まれ。1976年、山口大学医学部卒業。医師。専攻は総合内科、消化器内科。2005年より医療生活協同組合健文会理事長(山口県)、2012年より全日本民主医療機関連合会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • てんちゃん

    年末に読友さんにいただいた本。多大な化学的根拠をもとに、健康格差の主たる原因は貧困と社会的格差・不平等にあると述べ、回避可能な格差と不平等は是正されるべきだと主張している。少し前に話題になった ピケティ「21世紀の資本」の健康版のような感じ?この本を初読みに出来て良かった。自分の仕事上の行き詰まりを打破してくれるインパクトがあった。自分は公衆衛生関連の仕事をしていますがモヤモヤ考えていたことに根拠をもらうことが出来ました。仕事へのやる気と誇りをもらうことが出来ました。よし、明日からも仕事を頑張るぞ!!

  • 1.3manen

    2015年初出。健康格差の主たる原因は貧困と社会的格差・不平等にある(日本医師会長 横倉義武氏、B頁)。 不平等の底辺にいると、活力も生活のコントロールも奪われ、結果として健康が損なわれる(8頁)。無力化に取り組むことが健康の改善、健康の公平性の改善にとって決定的に重要だ(47頁)。個人的責任をとる人々の能力は社会環境に形作られる(54頁)。過体重の人はがんのリスクが高いため、やせることが重要であった(58頁)。

  • Akihiro Nishio

    発売前だが学会会場にて購入。健康に影響を与えるのは医療よりも、貧困や、教育、労働の質、コミュニティの活力であることが、豊富なデータによって示される。特に公平性が強調され、医療に最も金をかけているアメリカの驚くほど酷い健康に関するデータが示される。こうした人が、世界医師会のトップに立つというのだから、世界もまだまだ捨てたものではない。また、政治的なポジショントークにならないように細心の注意を払っているというのに最も共感した。本書でも何度も繰り返されるが、「何かやろう。もっとやろう。もっとうまくやろう」。

  • OHモリ

    ・途中まで読んではで挫折を繰り返して2年以上温めてあった「健康格差/マイケル・マーモット」。還暦を迎えた2019年の年内に読み切ろうと再チャレンジしてぎりぎりで何とか読み終えた。読み終えたという事実だけでも人生の財産になるような本だったと思う。 ・SDH(健康の社会的決定要因)が少し身近になった、民医連の言っていることと同じじゃないの、PCケア連合学会でも重視して声明を出しているし、これって本流になってきているのかな? ・詳細な感想などはまた後日ブログにアップします(たぶん)。

  • isao_key

    表紙を開くとM.マーモット格差社会への挑戦の旅と書かれた世界地図と本文テーマが描かれていて、世界各地で健康格差についての実態を調査していることがわかる。「健康の不平等」とは、貧しい人々の不健康だけでなく、あらゆる社会的地位にある人々の健康の度合いを扱うこと。一般的にアルコール関連の入院や死亡が多いのは、社会的階層の低い人であるが、英国ではアルコール消費量は社会経済的地位の高い人の方が多く、学歴が高く地位の高い仕事を持つ女性は、低学歴の女性よりもより多く飲酒する。米国でも、高学歴の人ほど酒飲みになりやすい。

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