マイケル・ディラン・フォスター

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日本妖怪考 百鬼夜行から水木しげるまで

マイケル・ディラン・フォスター

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864051194
ISBN 10 : 4864051194
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

捕まえようとすると、するりと手から逃れていく妖怪たち。日本人はその妖怪をどのように捉えてきたのか。江戸時代に編まれた百科事典や画集から、近代科学とのせめぎあい、文学や民俗学との関わり、そして現代メディアの中の妖怪像まで、妖怪文化を縦横無尽に語りつくす、「異人」による妖怪論。

目次 : 第1章 妖怪への誘い/ 第2章 妖怪の博物学―百科事典、怪談、鳥山石燕の妖怪誌/ 第3章 妖怪の科学―井上円了、コックリ、人身電気/ 第4章 妖怪の博物館―近代、民俗学、妖怪の発見/ 第5章 妖怪のメディア―水木しげると口裂け女/ 第6章 妖怪文化―過去、現在、未来

【著者紹介】
マイケル・ディラン・フォスター : 1965年、アメリカ・ニューヨーク市生まれ。カリフォルニア大学東アジア言語文化学科教授。スタンフォード大学Ph.D.(2003年)。専門は民俗学と日本文学、特に妖怪や年中行事などに関する研究。著作にChicago Folklore Prizeを受賞したPandemonium and Parade:Japanese Monsters and the Culture of Yokai(University of CaliforniaPress,2009)など

廣田龍平 : 1983年、福岡県生まれ。筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻(一貫制博士課程)、東洋大学非常勤講師。専門は文化人類学と民俗学、特に妖怪研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ホークス

    2017年刊。日本妖怪の研究。かなり難しかった。今後も考えたいと思ったのは柳田國男の零落論=「かつて真面目に信じられていたものが零落し、聖性を剥奪され、妖怪とされるようになった」。この論を援用すると、古い時代の通念やモラルに従う者(年寄り等)は、今まさに零落しつつある半妖怪と言える。何かの教義ではなく「空気に従う」日本では、誰もが妖怪化を免れない。空気に追随できていた者も、加齢や境遇により振り落とされる時が来る。日本の老人の精神的困難は、かなりの部分この問題ではないか。水木しげる論、口裂け女論は面白かった

  • mittsko

    非常に面白かった。卒論指導で学生さん用に探し当てた一冊、思わぬ収穫(*'▽') 原書は09年の英語版、米国の日本研究者で、日本語に堪能な著者自身が訳業にふかく携わったとの由。かなり高度に理論的な第一章を終えると、日本の妖怪の歴史が江戸初期から20世紀末まで一挙に語られる。つねに姿かたちを変え、固定化した分節も本性ももたないものとしての妖怪、各種ネイション言説にそれを収めてきた日本史、それを現代人として言葉に収めようとする妖怪研究者の営為… 理論的・方法論的に明確なこの枠組みゆえ、切れ味ばつぐんの論述です

  • 犬養三千代

    原題は「万魔殿と行進 日本の怪物たちと妖怪文化」 平安の地獄絵図から江戸の百鬼夜行そして昭和の口裂け女、平成のポケットモンスターまでその領域の広さに驚かされた。 鳥山石燕の後継を自認した水木しげるの妖怪百科は子供の頃のワクワクを思い出した。著者 マイケル·ディラン·フォスターさんの甑島の新しい著作も読みたいと思った。

  • らむだ

    Sd.

  • 蕃茄(バンカ)

    口裂け女を安易に江戸時代から続く妖怪に組み込んだことで、日本は未だ妖怪が成立しうる国なのだと過去との一体感を果たし共同体意識の強化には役立ったが、その時代に「口裂け女」という噂が立ち上った文化的意味、例えば女性性の問題や当時のマスクは反体制運動の象徴でもあったことなどが流されてしまった、という指摘はなるほど考えたことがなく、蒙を啓かれた思いだった。

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