Product Details
ISBN 10 : 4794805985
Content Description
しばしば語られるグローバル化とは、複数の地理的空間を瞬時に結ぶ新しい情報技術を介して、人々が、旧来の遠近法に代わる新たな知覚空間を受容するプロセスであると言えるだろう。問題は、グローバル化がもたらす「知覚空間」の再編プロセスに、権力が介入し、全く新しい「知覚の政治学」を生み出している点にある。本書では、このことを鋭く抉り出した。
目次 : 第1章 間接的な光(「間接照明」の時代/ リアルタイムが生み出す遠隔存在 ほか)/ 第2章 最後の乗り物(「動かない乗り物」―オーディオ・ヴィジュエル/ 目的地がやって来る旅行―私たちは皆、あらゆる所に住むようになる ほか)/ 第3章 運動光学(アインシュタインの「視点」概念と最先端の素粒子理論/ 新たな時空―一〇億分の一秒は一五〇億年のようであり… ほか)/ 第4章 環境コントロール(「リアルタイム」の外観移送/ 「視覚機械」の君臨 ほか)/ 第5章 極の不動(大地という空間基軸の崩壊/ 「ゼロ時間」―持続時間の崩壊 ほか)
【著者紹介】
ポ-ル・ヴィリリオ : 1932年パリ生まれ。現代の最先端の思想家。建築家として、1960年代に「不均衡」を建築に取り入れ、現代建築の刷新を図る。「外と内」との分離や、居住空間の静態化をもたらす近代建築に対し、「oblique(斜め)」の空間を作り出し、「動き」を促す新しい空間設計を推進。フランス建築批評大賞を受賞したほか、建築大学の学長を務める。「68年5月」には活動家として積極的に関与し、オデオン劇場の占拠に加わる。空間設計の専門家として出発した彼は、「空間が壊れている」現実に直面し、それを「速度」という概念から説き明かしていく。そしてコミュニケーション社会という「光の速度」に到達した今日、「現実」がどのように再編成されるのかを、メディア、美術、文化、技術など幅広い文明批評の観点から解明している。また2002年の年末から2003年の3月まで、現代美術の殿堂、カルチェ財団現代美術館(パリ)で、「Ce qui arrive/Unknown quantity(起きること〔ラテン語で「事故」のこと〕・未知数)」という展覧会を企画し、現代文明の中で隠されていた部分に光を当て直している
土屋進 : 中央大学ほか非常勤講師。現代社会、文化、思想に幅広い関心を抱く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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魚京童!
読了日:2024/06/09
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読了日:2019/09/16
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