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レオナルド論三篇

ポール・ヴァレリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582285048
ISBN 10 : 458228504X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

最新の草稿研究にもとづく新訳に詳細な訳注と解説。ルネサンスの「卓越した精神」に瞠目したヴァレリーの思索が、数度の加筆を経て、独自の芸術論・思想論として深化していく様を明らかにした決定版。批評精神の終わりなき旅。

目次 : 1部(レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説/ 解説 「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の生成)/ 2部(注記と余談/ 解説 一九一九年のヴァレリー)/ 3部(レオナルドと哲学者たち/ 解説 ヴァレリーと“哲学”―カント読解を中心に)

【著者紹介】
ポール・ヴァレリー : 1871‐1945。地中海沿岸の漁港セット生まれのフランスの詩人・思想家。父親はコルシカ人、母親は名家の血を引くイタリア人。パリに出て、陸軍省の文書官の職に就くが、結婚(29歳)を機に辞めて、通信社の重役の個人秘書の仕事で生計を立てるようになる。詩人のマラルメを敬愛し、アメリカ人の鬼才ポーや世紀末の天才詩人ランボーの創作に衝撃を受けて、20代の半ば頃から独自の思索に耽りはじめる。今日『カイエ』の名前で知られる膨大なノートの集積が、生涯にわたって続けられたその知的営為の果実である。若書きの数篇の詩と散文(「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」「テスト氏との一夜」「方法的制覇」)を発表したあと、筆を折って、1917年(46歳)までおよそ20年間沈黙した

恒川邦夫 : 1943年生まれ。東京大学大学院仏文科博士課程中退。パリ大学文学博士。一橋大学大学院言語社会研究科教授を経て、現在中国の華中師範大学外国語学院仏語科招聘教授。専門はポール・ヴァレリーおよび仏語圏文学

今井勉 : 1962年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。文学博士。現在、東北大学大学院文学研究科教授。専門はフランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • roughfractus02

    古代から自然と呼ばれたものを現代は連続して分割不能な複雑さと解する。その狭間でカントが物自体と呼び、認識と存在を分けた人間と世界との関係を、著者はダ・ヴィンチ作品から言い得ないものと言い得るものの関係として捉え直した。著者が言い得るものの側からデカルト的自我を「純粋我」へ徹底すると、ダ・ヴィンチ作品は言い得ないものを突きつける。書誌研究と詳細な注釈を付した本書は、23歳で「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」を書いて筆を折り、20年以上沈黙した著者が、再び言い得ないが感じられるもの=美に接近する軌跡である。

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