ペラギウス・コード 古代ローマの残照の彼方に

ポール・モーガン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562046515
ISBN 10 : 4562046511
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
255p;20

内容詳細

西ゴート族の侵入によって崩壊する5世紀初頭のローマ帝国を舞台に、実在の神学者ペラギウスを描いた物語。キリスト教を、古代世界の対話による真理の探求と融合させた彼の姿を魅力的に描く。

【著者紹介】
ポール・モーガン : ロンドン生まれ。メルボルン在住。ウェールズ大学で哲学と文学を学び、20世紀の小説の研究により博士号を取得。ウェールズ国立図書館の古書購入係、編集者およびライターをへて、現在はSANEオーストラリア(精神疾患をもつ人のための慈善団体)副理事。著書「The Art of Richard Hughes」は、作家リチャード・ヒューズにかんする信頼性の高い研究書として知られる

伊藤知子 : 仙台市出身。翻訳家。長年、実務翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    ローマ帝国の凋落期に異端とされてキリスト教の教義から抹消されたペラギウスの言動を幼馴染のカエレスティウスの目から描写したフィクション。人間は罪を負わされた存在ではなく、神の祝福を受けて自ら善をなしうる贈り物を与えられていると説く、自ら問いかけ、自ら考えることを重視したペラギウスの教義が今主流となっていたらキリスト教社会はどんな存在になっていただろうか?今でも印刷は物事を定着させる半面、進化に抗する固定もすること、そして組織は自らの存続のためのロジックを持つということは、人間は進歩していないということかな。

  • butapenn さん

    キリスト教史において異端者として位置づけられている(らしい)ペラギウスを、彼の友人の視点から描く。ホームズとワトスンを思わせる機知に富んだ会話が軸。「人間は自由意志の力で良いほうに変わりうる」というヒューマニズムの理想をかかげるゆえに、異端論争に敗れていく姿は、古代ローマ滅亡の情景とからめて、胸に迫る。治安が悪化する一方のブリタニアやローマをめぐる危険な旅は、冒険ものとしても上質。原題は「The Pelagius Book」で、生涯一冊の本も書かなかった彼の生き方を暗示している。

  • dely さん

    古代ローマ没落の夕暮れと、初期キリスト教会の芽吹きをロマンティックに描いた良作。著者のペラギウス像は明らかにソクラテスがモデルで、ちょっと理想化し過ぎな気がするけど(対するアウグスティヌスの小物感がすごい)、ちゃんと魅力的な人物になっている。終章「風が綴る文字」の美しさは白眉。しかし、この安っぽい邦題はどうにかならなかったのかな。「ペラギウスの本」という原題には本書のテーマが込められているのに。

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ポール・モーガン

ロンドン生まれ。メルボルン在住。ウェールズ大学で哲学と文学を学び、20世紀の小説の研究により博士号を取得。ウェールズ国立図書館の古書購入係、編集者およびライターをへて、現在はSANEオーストラリア(精神疾患をもつ人のための慈善団体)副理事。著書「The Art of Richard Hughes」は

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