ポール・オースター

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写字室の旅/闇の中の男 新潮文庫

ポール・オースター

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102451182
ISBN 10 : 4102451188
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
438p;16

内容詳細

奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか―。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。

【著者紹介】
ポール・オースター : 1947年生れ。コロンビア大学卒業後、数年間各国を放浪する。’70年代は主に詩や評論、翻訳に創作意欲を注いできたが、’85年から’86年にかけて、『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の、いわゆる「ニューヨーク三部作」を発表し、一躍現代アメリカ文学の旗手として脚光を浴びた

柴田元幸 : 1954年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、『ケンブリッジ・サーカス』『翻訳教室』など著書多数。文芸誌「Monkey」の責任編集を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンタマリア さん

    知恵の輪的な小説集。まぁそんなものはタンスにしまっといて。『写字室の旅』過去のオースター小説の登場人物が多く出てくる。彼らの扱いに差こそあれど、オースターはみんなを愛しているんだと思った。そして、人物を描写することに対する熱意を感じた。ただ何人か「はじめまして」な人がいたのは残念。『闇の中の男』9.11について僕が知っていることは殆ど無い。多くの人が亡くなったことだけ知っている。数字で。淡々と語られる怒涛の展開の中で、人が死んでいく。『このけったいな世界が転がっていくなか』。それでもこの世界で生きていく。

  • Shun さん

    不思議な部屋にくたびれた老人が一人。男は状況が分かっておらず、時折訪れる人たちの話から色々想像もつくが何やら不条理小説のような幻想小説のような物語の「写字室の旅」。そしてもう一作も、これまた小説世界の理が判然としづらい。ある老齢の男が創作した物語、または見た夢の内容が描かれ、そしてこちらの世界はどうやらアメリカで9・11が起こらなかった世界線での話のよう「闇の中の男」。どちらも霧の中にいるような模糊とした印象を受けた。あとがきによれば二作は互いに関連し合本されて一冊になったそうだが、解釈が難しそうだ。

  • tokko さん

    う〜む、さすがはオースター。ぐいぐいと引っ張り込まれました、稀代のストーリーテラーは健在です。作者と作中人物たちが錯綜する不思議なモチーフを共通とする、二つの物語は一対の作品として奇妙な印象を残しました。実は「闇の中の男」はハードカバーで買って読んでいたのですが、それと気づかず「写字室の旅」に連なる作品として楽しんでいました。かなりショッキングな描写があるので、さすがにその時点で「これ、読んだよな…」と気づいたのですが、それまで二つの作品をトータルで捉えていたようです。

  • ひと さん

    2つの中編小説。どちらも主人公が物書きをしていて自伝的な内容なのかなという印象を受けました。「闇の中の男」は、目覚めると9・11はなかったが内戦が起きているアメリカに放り込まれていた兵士が、その世界を終わらすためその世界を造り上げた作家を殺しに行く、という話しで、以前洋書でも読みましたが柴田元幸訳で読むとさらに面白かったです。

  • Porco さん

    単体作品と意識するとそこまで難解でもなく『写字室の旅』はオースターの自伝とダヴィンチの名言「美しい身体は死ぬが、芸術作品は死なない」とはまた違った切り口の作者と作家自身が作り上げてきた虚構の物語との関係を描いたパラフィクションで、『闇の中の男』は難解だが単純にアメリカ現代文学に色濃く影を残した9.11から影響を受けた作品なんだなと思っていた。しかし連作『写字室の旅/闇の中の男』として読むと前述したパラフィクションの話と『闇の中の男』が繋がらず終盤から難解で読解できずに終わってしまった。 (1/2)

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